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5月21日のまにら新聞から

新聞論調 切り拓かれる道 観光大国へ向けた第一歩

[ 871字|2023.5.21|経済 (economy)|新聞論調 ]

大統領が国家観光開発計画を承認した

 コロナ禍が作り出した悲惨な経済状況から抜け出し、多くのフィリピン人に雇用とチャンスをもたらす分野があるとすれば、それは観光だ。

 観光は最高のビーチやホテル、比人の暖かさやホスピタリティを提供するだけでなく、比人一人ひとりが最高の自分になるための力を授け、公平な進歩と持続的発展への道から誰一人外れないようする。

 一方、観光の潜在能力を最大限活用するには政府と各界の代表の協力によって導かれる明確なロードマップが必要だ。近隣諸国の観光が大きく盛り返す中、明確な方向性が定まらなければ、頭のない鶏のように宛てもなく彷徨い続けるリスクをはらむ。

 大統領が先週、国家観光開発計画の承認を表明したのも、このような動機からだろう。同計画は今後5年間の観光産業を強化する戦略的ロードマップ。

 フラスコ観光相が今年初め、「観光調整評議会および比全土の観光関係者との協議の結果」として計画を発表した。同計画のなかでは、比が「観光大国になるための絶好の機会」を得るための重要な柱として7つの目標を定めている。計画目標のなかでは国内外に向けた発信とともに、インフラやアクセス、デジタル化など観光開発における課題解決も目指す。観光体験の向上やガバナンスの強化なども盛り込まれている。

 観光相は「大統領が政権初期に観光開発の優先順位を明確化したことを歓迎する。この結果、コロナ禍や自然災害などによって生じた損失を加味した上で観光産業発展を全面的に支援するよう政府機関間で収束が図られた」と述べた。

 また比人に対しても拡大する雇用と持続可能な整形を享受する機会を提供し、東南アジアや世界における比のポジションを押し上げると付け加えた。観光省は「比人の心と魂」を具現化する同計画で大いに盛り上がっている。最近の動向を鑑みると、マーケティング戦略や観光スローガンに変更が出るかもしれない。

 しかし、その変更が我々の観光大国という目標を後押ししてくれるよう願う。今こそ、わが国の自然の美しさや比人の独創的な精神にスポットライトを当てるときだ。

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