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10月31日のまにら新聞から

グレーなクリスマス贈与 立候補者の票集めに

[ 663字|2021.10.31|政治|新聞論調 ]

 2022年の選挙候補者にとって、今年のクリスマスは高くつくことになりそうだ。有権者に現金を渡して投票を集める「票買い」は犯罪だと選管は警告しているが、何としても票を集めたい候補者からの「クリスマスプレゼント」を期待する人も一定数いることが現実だ。フィリピンでは選挙前、クリスマスプレゼントと票買いの区別があいまいになる。

 選挙期間中、国の資金を党派的な目的に使うことは禁じられているが、選管は果たして、政治家の通常業務と選挙活動を区別できるだろうか。

 国家警察や国軍と候補者との癒着を防ぐため、期間中の配置は入れ替えられる。それでも政治家が護衛に任命する警官や軍人が、選挙活動と真っ当な護衛を区別するのは難しい。

 この時期、政治家は銃や武器、現金を地元警察や軍に属する個人へ「贈る」場合もあるが、受け取り拒否する人は恐らくいない。しかもクリスマスプレゼントは申告や監査対象ではない。国家公務員への党派的活動禁止に抵触していないだろうか?

 選挙活動期間の規定を厳しく適用することは政治家本人にとっても選挙資金を抑えることにつながる。しかし、政治家はやりたい放題献金を行い、資金制限を求める試みへの抵抗は根強い。不透明さで有名な比政府の公人は、財産を隠す権利を主張している。

 以前は職場や教室でのプレゼント交換をよく目にした。それは比人の文化に根付いたものだ。立候補者が固まりつつありクリスマスも近づき、早くもグレーなプレゼント贈与が始まろうとしている。(29日・スター、編集長 アナマリー・パミントゥアン)

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