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10月17日のまにら新聞から

モレノ氏によるロブレド氏への挑戦 22年大統領選

[ 652字|2021.10.17|政治|新聞論調 ]

 野党系大統領候補のモレノ・マニラ市長とロブレド副大統領の戦いの口火が切られた。ロブレド氏は野党系候補の統一によって反ドゥテルテ大統領勢力をまとめることで、大統領が擁立する後継者に勝てると信じ、そう呼び掛けてきた。これは1人の大統領候補のみ支持するということ意味する。

 それに対し、モレノ氏はロブレド氏を名指しして「あなたは自分自身を統一できていない。自分の政党を誇りに思っていない。自分の仲間をさえ見放すことができるのなら、1億1000万の国民はどうなるのか」と述べた。

 この発言は明らかにロブレド氏が自身が党首を務める自由党推薦候補としてでなく無所属候補として立候補し、かつての自由党のイメージカラーの黄色を捨てピンクを選挙運動カラーに採用したことを指している。

 このモレノ氏による批判発言にロブレド陣営は驚いたといい、「ロブレド氏はモレノ氏(の言動)を尊重している」とだけコメントした。

 モレノ市長は、自らを大統領候補に指名することを約束しなかったとして、所属していた与党の国家統一党(NUP)を離党し、野党の民主行動党(アクション・デモクラティコ)に乗り換えた。この事実を指摘することで反論しなかったロブレド陣営にいささかの品位を感じる。

 戦いは始まったばかりだ。辛らつなコメントや非難の応酬はすぐ始まり、来年5月まで続く。これがフィリピン流の政治だ。もし候補者たちがこれを健全な民主主義と主張し、それに慣れてしまっているのであれば、その考えを改めるべきだ。(11日・マラヤ)

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