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6月20日のまにら新聞から

サラ市長のジレンマ 2022年大統領選

[ 650字|2021.6.20|政治|新聞論調 ]

 ドゥテルテ大統領は16日、「多くの人々が私に副大統領への出馬を求めている」と述べた。大統領の言う「多くの人々」とはPDPラバン党員のことだ。大統領は「2016年に候補者として掲げた公約の中には、まだ果たさなければならないものがある」とも発言した。大統領は、娘のサラ氏がつっぱねたドゥテルテ父娘コンビの可能性に含みを残したとみられる。

 大統領選に関して、なぜ父娘の足並みがそろっていないのか。説明する方法は二つある。

 一つ目は、本当に2人の考えが違うということだ。サラ氏が父親とタッグを組んで大統領選に出馬することになると、自分は単なる操り人形に過ぎないという印象を強め、自身で路線を決められない。対立候補は王朝批判をしてくるだろうし、その防戦で消耗する可能性がある。

 サラ氏は「もし出馬するなら『台本』通りにはしない」と宣言した。台本とは、前回の大統領選でドゥテルテ氏がギリギリまで出馬しないと言っていたことを指す。

 二つ目は、ドゥテルテ父娘コンビ案は大統領側近によるアドバルーンだという可能性だ。国民に受け入れられるかどうか、潜在的なライバルがどう攻撃するかを見極め、最適な脚本を作ろうとしているのかもしれない。このシナリオでは、サラ氏はPDPラバンの旗手として舞台に立つことになる。

 彼女は既に、野党側の大統領有力候補と目されるロブレド氏への攻撃を始めている。来年5月まで劇的な変化がない限り、全ての兆候は彼女たちの大統領選での衝突を示唆している。(18日・マニラタイムズ)

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