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若年HIV感染500%増 「公衆衛生非常事態宣言を」

2025/6/4 社会
HIV感染拡大を発表するヘルボサ保健相=3日、保健相公式フェイスブックより

比で若年のHIV感染が500%増加。感染者数は1日57人ペース

ヘルボサ保健相は3日、今年1~3月期の15~24歳のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者数が前年同期比500%増加したと発表した。全体では5101人で同49・6%増。1日平均で見ると57人で、昨年同期の37人から55%増加した。同相は「フィリピンは西太平洋地域で最も新規感染が多い」とし、政府に国家公衆衛生上の非常事態宣言の発令を求めた。

 保健相はまた、同期には「パラワン州に住む12歳の児童の感染も報告された」と明らかにし、未成年・若者の間に感染が拡大していることを強調。「感染拡大を止めなければ、国内の感染者数は40万人を超える恐れがある」と警告した。保健省疫学局によると、24年末時点の合計感染者数は推計21万5400人。同局は今年末までに感染者が25万2800人に達すると予想している。

 

 ▽7割が男性同士の性接触

 同期に報告された5101人の新規感染者のうち、男性は95・0%を占める4849人。年代別だと25歳~34歳が最も多く47%を占め、15歳~24歳が33%、35歳~49歳が17%、50歳以上が2%、14歳以下が1%だった。1歳児から81歳まで感染が報告された。地域別だと首都圏がもっとも多く、全体の25%を占める1251人。それに、カラバルソン(905人、18%)、中部ルソン(554人、11%)が続いた。

 感染経路では4899人(96%)が性感染。中でも男性同士の性感染が3645人(71・4%)で最も多かった。男・女共に性関係を持つ男性の感染が705人(13・8%)。男女間の感染は549人(男性316人、女性233人)で全体の10・7%を占めた。注射による感染は12人、母子感染は10人報告された。

 ヘルボサ保健省は予防方法として、①無料で匿名のHIV検査を受ける②コンドーム、潤滑剤、曝露前予防薬(PrEP)の使用を含む複合予防法を行う③定期的に検査を受け、必要な人は抗レトロウイルス療法を受ける――を国民に呼びかけた。(竹下友章)

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