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2月8日のまにら新聞から

高齢者への褒賞を前倒しで行え 100歳長寿祝金の法改正論議

[ 799字|2019.2.8|社会|新聞論調 ]

 100歳の誕生日を迎えた市民に対して10万ペソの長寿祝金を与えることについて議論がこれまで続いてきた。最初はほんのわずかの自治体だけがこの長寿祝金を100歳になった高齢者に付与してきた。しかし、この制度を全国に広げるべきだという議論が高まってきた。パンパンガ州では2014年に95歳になった同州生まれの州民に同様の長寿祝金を支払うという州条例を発効させている。

そして2016年に国会が100歳特典法を承認し、100歳を迎えたすべての国民に連10万ペソの長寿祝金とその他の追加特典を付与することが決められた。2016年6月に当時のアキノ大統領が署名して発効したが、それは彼が大統領職の期限を終えるわずか1週間前のことだった。

 その後、この10万ペソの長寿祝金を得た100歳の人がそれを十分に享受できないという議論が出てきた。つまり、90歳もしくは80歳を迎えた時点でその10万ペソを得られるか、またはその一部でも先にもらうべきではないか、と。

 そこで下院の高齢者特別委員会が今回、85歳になった高齢者に2万5千ペソ、そして90歳になった人にまた2万5千ペソ、95歳になった人には追加で5万ペソ、さらに100歳を迎えた人には10万ペソに加えて大統領からの祝辞の手紙を配布することを定めた法案を承認したのだ。高齢者支援政党のマグサイサイ下院議員が同委員会の議長として進めたが、この法律の対象が海外に住むフィリピン人にも拡大させることを承認した委員会メンバーらに感謝の意を表した。

 一方、上院でも国家高齢者委員会を設置することを盛り込んだ法案を承認した。国内で定められた高齢者向けの法律や政策、プログラムの実施を確実にするために作られる組織である。わが国の高齢者たちによる社会への貢献を評価する者たちはこのような法律がぜひ今国会で承認されることを期待している。(7日・ブレティン)

社会

比は139カ国中102位 法の支配指数ランク

[ 877字|2021.10.17| ] 無料記事

【比は法の支配指数ランクで139カ国中102位】 米国を拠点とするNPO法人「世界司法プロジェクト」(WJP)は、2021年世界の「法の支配」指数レポートを16日までに公表した。フィリピンはスコアが0・46で139カ国中102位だった。ドゥテルテ大統領が進める「麻薬戦争」で超法規的殺害が国際的に問題視され、20年からは「世界一厳しい」防疫規制も敷かれる中、比は連続して順位を落とした。1位はデンマークとノルウェー(0・90)、最下位はベネズエラ(0・27)、日本は0・79で15位だった。  ノイノイ・アキノ前政権下の15年、比は0・53で51位だったが、ドゥテルテ政権初年の16年は0・51で70位、17年と18年は88位(0・47)、19年90位(0・47)、21年102位(0・46)と、現政権下で年々順位が下落。  比と同水準なのは、ロシア(0・46、101位)や中国(0・47、98位)。  一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国で最も高かったのはシンガポールで17位(0・78)。次いでマレーシア54位(0・57)、インドネシア68位(0・52)、タイ80位(0・50)、ベトナム88位(0・49)、ミャンマー128位(0・39)、カンボジア138位(0・32)の順。比はASEAN主要5カ国で最下位だった。極東の国・地域では、韓国が20位(0・74)、香港19位(0・75)。  16日の英字紙スター電子版によると、ロブレド副大統領は15日の声明で「非常に残念だ。法の支配を順守できていないのであれば、医療、教育、人権、司法など全ての領域に悪影響がある」と述べた。  コロナ下で、139カ国中74・2%の指数が下落。コロナ下での防疫対策が私権の制限とトレードオフになっていることが反映された。  指数は、自然法を前提とし、統治する側も法に従わねばならないとする近代民主主義の基本原理の1つである「法の支配」を①政府権力の抑制度②汚職の少なさ③政府の公開性④基本的人権⑤秩序と保安⑥法執行当局⑦民事司法⑧刑事司法――の8要素から評価し、0〜1の数値で表示する。(竹下友章)