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　化学メーカーのトクヤマはこのほど、保有するマレーシアの子会社の全株式を、韓国の化学メーカー「ＯＣＩ」に9800万ドル（約98億円）で売却すると発表した。子会社は太陽電池の材料「多結晶シリコン」を手掛けており、市況の悪化で収益改善は困難と判断した。

　来年３月末までに手続きを終え、2017年３月期連結決算で約80億円の特別損失を計上する。

　トクヤマは16年３月期までにマレーシア事業に関連して多額の損失を計上。日本政策投資銀行などが出資する企業再生ファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ」（東京）から支援を受ける一因となった。（共同）