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銃弾所持

2015/11/4 社会

マニラ空港などでの恐喝事件で、銃弾押収数は去年の5倍以上と空港警察が発表

 首都圏パサイ市のマニラ空港のX線検査で、銃弾所持を理由に口止め料を要求する恐喝事件が相次いでいることで、空港警察は「一連の銃弾事件は空港職員による犯罪ではない」と発表、職員が手荷物に銃弾を挿入したのではないかとの疑惑を完全否定した。さらに空港警察は3日までに、2015年に国内の空港で押収した銃弾や弾倉などのデータを開示。15年1〜10月に押収された銃弾数は14年の5倍以上に上っていると明らかにした。

 空港警察によると、同時期に押収された銃弾は514個と、14年の92個に比べて5倍以上と急増しているという。また、15年には弾倉24個、銃20丁、銃の部品など139個、模造拳銃20丁などが押収されたという。

 さらに銃および銃弾の所持では、14年は12人、13年は21人、12年は20人が国内の空港で銃器違法所持容疑で逮捕されているが、15年は1〜10月までに逮捕者は107人に上っているとした。

 空港警察のパニサン報道担当は「X線検査で乗客が荷物を手放してから、金属検査後に荷物を受け取るまで10〜15メートルしかない。そのような短い距離で職員が銃弾を挿入することは不可能」とし、銃弾事件の職員の無実をあらためて強調した。

 X線検査を担当している職員は、運輸通信省交通保安局からマニラ空港に派遣されている。同局も3日までにマニラ空港の第1〜4ターミナルで押収された銃弾のデータを発表。同局がデータを開示したのはこれが初めて。

 同局が15年1〜10月にマニラ空港で押収したのは実弾48個、空薬きょう21個、不発弾4個、お守り使用などの銃弾15個という。

 しかし一方で、エヘルシト上院議員は3日、銃弾事件の上院調査の必要性をあらためて強調。同議員は「マニラ空港で多発している恐喝事件は、世界への恥さらしだ」と述べ、早急な事態の解決へ向けた対策を訴えた。

 またエスクデロ上院議員は事件の観光への影響を強く懸念。「比の島3つが、『世界の美しい島10』に選ばれたのに、空港で銃弾事件に巻き込まれるような国に誰が来たがるだろう」と、空の玄関口であるマニラ空港の現状を批判した。アキノ政権は「イッツ・モア・ファン・イン・ザ・フィリピン(比はもっと楽しい)」をキャッチフレーズに観光客誘致を促進、15年1〜8月期の外国人観光客は359万人と、前年同期比で9・87%増加している。(冨田すみれ子)

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