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4月7日のまにら新聞から

教育の質を高めよ

[ 706字|2014.4.7|社会 (society)|新聞論調 ]

新学年開始時期移行

 数十年前、アジア各国の留学生は群をなしてフィリピンにやってきた。6月の新学期開始を、誰も気にしてはいなかった。外国人留学生は英語の能力を磨くためだけでなく、効果のある稲作方法や、近代的な空港の運営を学び、世界レベルの専門家になるために来たのだ。フィリピンの教育を通じて、グローバル化する経済での競争力を身につけることができると、彼らは信じていたのだ。

 今年から国内のいくつかの有名大学では、6月でなく8月に新学期が始まる。今年の休暇は例年よりも長くなる。しかし、それは来年からは気温が高い時期に講義を受講し、長期休暇は台風シーズン真っただ中になることを意味している。

 新学期の開始時期の変更については、関係者が十分に議論、協議した上で決断した。大学の運営側は、世界各国と開始時期を合わせるためと説明している。大学側も、海外の学校と連携しやすくなり、外国人留学生の獲得にもつながる。その結果、収入も増加するという。

 とはいえ、人を一番引き寄せる要素は、教育の質であることに変わりはない。近隣諸国が教育分野に大規模な投資をする一方で、フィリピンでは、過去数十年間、教育界で優秀な人材の流出が続き、教育の質の悪化につながってきた。アジア各国は、自国の教育システムを改善するだけでなく、欧米の一流大学のサテライトキャンパスを設置するなどの試みで、世界で通用する教育を提供している。

 フィリピンの教育機関がやるべきことは、教育の質を高め続けることだ。質が上がれば留学生が集まり、学校側の収入は上がる。それだけでなく、フィリピン人学生がレベルの高い教育を求めて留学する必要もなくなるだろう。(1日・スター)

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