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3月30日のまにら新聞から

「米の介入は動乱呼ぶ」 中国が警戒感あらわに

[ 919字|2024.3.30|政治 (politics) ]

中国国防省が「南シナ海領有権への米国の介入は動乱を招く」と警戒感をあらわに

中国国防省の呉謙報道官=28日、中国国防省より

 フィリピンと米国の国防相が27日の電話会談で南シナ海での海洋安全保障協力の促進を申し合わせたことを受けて、中国国防省の呉謙報道官は28日、会見で「米国の干渉ほど南シナ海に動乱を起こすものはない。南シナ海問題は比中間の問題であり、外国による干渉、侵害、挑発に反対する」と述べ、南シナ海問題への米国の関与の強化に強い警戒心を示した。

 その上で、「中国はいかなる非常事態にも十分に備えており、決然と領土主権と海洋権益を防衛する」と米国をけん制した。テオドロ比国防相との電話会談で、オースティン国防長官は南シナ海上の比沿岸警備隊船も比米相互防衛条約の適用対象に含まれることを改めて強調していた。

 呉報道官はさらに、「米国は比米防衛条約を引用し、南シナ海にトラブルを引き起こすために軍艦を派遣することを通じ、対立を生じさせ、比を後援しながら中国を脅し、圧力をかけている。こうした行為は地域の平和と安定を深刻に損なう」と米国を批判。

 比に対しては、南シナ海アユギン礁(比名セカンドトーマス礁)への比の補給任務を巡る一連の事件を念頭に、「比側の妨害活動と挑発行為こそが、現在の南シナ海の緊張激化の直接的原因だ」とし「フィリピンの勝手な行動は容認しない。挑発行為は益より害が大きいことを知るべきだ」と批判。補給任務が中国に妨害される模様を世界に公開することで国際的な支持を獲得している比に対し、「外国からの支援を求めても何にもつながらない」と述べた。

 ▽「中国の孤立を反映」

 これに対し、国防省のアンドロン報道官は29日に声明を出し、「中国は南シナ海問題について、開かれ、透明で、合法的な交渉をする能力がないことを示した」と批判した。

 さらに「中国の行動パターンは小国に対し尊大に振る舞い、脅すことだけで構成されている」とし「中国国防省の声明は明確に中国が自身の南シナ海での行動で世界から孤立していることを反映している」と指摘した。

 マルコス大統領は28日に出した声明で、南シナ海問題について数週間以内に「相応の対抗策」を講じると宣言。また、この問題に関する同盟国・友好国からの支援も確保したと報告している。(竹下友章)

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