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11月10日のまにら新聞から

サラ氏が市長選立候補取り下げ 大統領選への準備か

ダバオ市のサラ市長が市長選への立候補を取りやめ。大統領選に立候補か

[ 971字|2021.11.10|政治 ]
立候補取り下げのため、ダバオ市の選挙管理委員会オフィスを訪れたサラ市長(右)=9日(サラ氏のフェイスブックから)

 ドゥテルテ大統領の長女であるダバオ市のサラ市長は9日午後3時ごろ、来年5月の連続3期目の市長選から退いたことを発表した。同日の午前中には大統領の息子のセバスチャン副市長が、同様にダバオ市の副市長選から降りた。現政権の支持層からはサラ氏を大統領選に担ぎ上げる草の根の運動も根強い。代理候補制度での大統領立候補の余地が残されており、その可能性が取り沙汰されている。

 自身のフェイスブックでサラ氏は「今日午後に市長選への立候補を取り下げた。代わりにセバスチャン副市長が市長選に出ることになった。今はこれだけ。ありがとう」と投稿。地元ラジオなどでは、セバスチャン氏の代わりに副市長候補としてメルチョア・キタイン弁護士の名が挙がっている。サラ氏は一方で、自身の大統領選に関して口を閉ざし、サラ氏が設立した地方政党フグポン・パグババゴの報道官を務める北ダバオ州のアンソニー・デルロサリオ知事も、メディア取材に「ノーコメント」と回答している。

 サラ氏の同投稿には午後9時時点で、22万5000人以上が好意的な反応を示し、12万3000回シェアされている。「待ち望んでいた」といった大統領選への立候補を期待するコメントが多く寄せられており、支持層の熱烈なサポートぶりが目立っている。

 サラ氏が大統領候補として出る可能性が高い政党は、父親のドゥテルテ大統領が名誉総裁を務める最大与党のPDPラバン。同党から副大統領に立候補しているボン・ゴー上院議員は9日午後、党擁立の候補者に「変化があるかもしれない」ことをほのめかした。同党からはデラロサ上院議員が大統領に立候補しており、同議員は10月9日、サラ氏が考えを変えて、自分の代理として立つことは「問題ない」とし「サラ氏はいつでも入党でき、党公認候補になれる」と発言していた。

 一旦は立候補の意向を示したサラ氏だったが、ドゥテルテ大統領が副大統領へ立候補する意思を示したため、「国政にドゥテルテは1人」として大統領候補への立候補を見合わせた経緯があった。

 その後10月2日にドゥテルテ大統領は大統領が副大統領選に出ることに対する反対の声が強いことを受け、任期を最後に政界からの引退を表明していた。代理候補制度の提出期限は15日となっていることから、サラ氏の動向に注目が集まっている。(岡田薫)

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