まにら新聞ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

マニラ
27度-23度
両替レート
1万円=P4,420
$100=P5,055

10月3日のまにら新聞から

ドゥテルテ氏政界引退表明 副大統領にはゴー氏が立候補

[ 874字|2021.10.3|政治 ]
2日、マニラ首都圏で、フィリピン副大統領選に立候補したゴー上院議員(右)の手を持ち上げるドゥテルテ大統領(外国特派員協会提供)

 ドゥテルテ大統領が2日、22年6月末の大統領任期を最後に政界を引退することを表明した。副大統領選への立候補も取り止め、代わりに「側近中の側近」ボン・ゴー上院議員が副大統領選へ立候補届け出を行った。2日の英字紙スター電子版など比各メディアが報じた。

 大統領は「国民の多くは私が副大統領選に出る資格がなく、副大統領になることが憲法の抜け穴を利用する行為だと思っている。国民の意思に従いたい」とし、立候補断念を宣言、「きょう、ここに政界からの引退を表明する」と述べた。

 9月の世論調査では、比国民の6割、大統領支持者でも過半数がドゥテルテ氏の副大統領選立候補を「憲法の趣旨に反する」と考えているとの結果が出ており、副大統領候補としてもソット上院議長に11ポイント差をつけられ2位に転落していた。

 同日、最大与党PDPラバンから大統領公認候補指名を受けながら立候補を固辞し続けていたボン・ゴー上院議員が、副大統領選への立候補を届け出た。大統領との共同会見では「経済と雇用を回復し、貧困問題に取り組みコロナ禍を乗り越えたい」とし、違法薬物撲滅政策、汚職との戦い、積極的な公共事業など「ドゥテルテ政権の政策を引き継ぐ」と誓った。ただし、9月の世論調査で副大統領候補としてのゴー氏の支持率は7%と5位に留まっている。

▽サラ氏は市長に?

 一方、「国政にドゥテルテは1人」「父が立候補するなら自分は大統領選に出ない」としていた娘のサラ・ダバオ市長に大統領選立候補の「お膳立て」が整った格好だが、サラ氏は同日午後4時ごろ、選管事務所に次期ダバオ市長選への立候補を届け出た。ABS?CBN電子版が報じた。

 サラ氏は9月の大統領候補支持率調査でも20%とトップを維持。選管は8日まで立候補を受け付けるが、届け出の取り消しは可能。11月15日まで所属政党候補の代理も受け付ける。

 父のドゥテルテ氏は前回の大統領選で「大統領になるくらいなら死を選ぶ」と立候補を拒み続けながら、11月に所属政党候補の代理の形で立候補していた。(竹下友章)

政治

ボンボン氏49%でトップ 大統領選10月の世論調査

[ 1117字|2021.10.26| ] 無料記事

【大統領選に関する10月の世論調査でボンボン氏が49.3%の支持を集めトップに】 政治コンサルタント会社パブリカス・アジアは22日、正副大統領候補に関する10月世論調査結果を発表、1972〜81年にかけて戒厳令を敷いたフェルディナンド・マルコス元大統領の長男、ボンボン元上院議員が、49・3%の支持を集めトップに立った。7月の同調査の17・8%から31・5ポイント増と支持を急拡大させた。調査は立候補を届け出た候補を選択肢に実施したため、前回20・8%でトップだったドゥテルテ氏の娘でダバオ市長のサラ氏は対象外。サラ支持層がボンボン氏に流れた可能性もある。  23日のマニラタイムズ電子版によると、ボンボン氏に次いでロブレド副大統領が21%の支持を集めた。前回より7・8ポイント支持率を上げている。一方、マニラ市のモレノ市長は2・5ポイント減の9%、パッキャオ、ラクソン両上院議員は3%と低迷。最大与党・PDPラバン公認のデラロサ上院議員は1・9%。現政権批判層からの支持はロブレド氏に集まった格好だ。  一方、副大統領候補については、ドゥテルテ氏の「側近中の側近」でデラロサ氏とペアを組むボン・ゴー上院議員が23・6%で首位。次いでモレノ市長のペアでユーチューバー医師のオン氏が19%、ラクソン氏ペアのソット上院議長が17・3%、ロブレド氏ペアのパギリナン上院議員が12・3%だった。  パブリカスは「17%の回答者はどの副大統領に投票するか決めていない。これは重要だ」と指摘。支持率トップとなったボンボン氏は副大統領ペアを指名していない。  パブリカス・アジアは03年設立。パシッグ市を拠点にロビー活動や選挙運動マネジメントを請け負う。  ▽サラ氏と会見  24日付英字紙トリビューンによると、ボンボン氏は23日、セブ市で開かれたイェッダ・ロムアルデス下院議員の誕生日会でダバオ市のサラ市長と面会した。  またボンボン氏はセブ州のガルシア知事とその義理の息子であるフラス コ下院議員を訪問。同議員の妻でセブ州リロアン町長のクリスティーナ氏はサラ氏個人の広報担当を務める。  まにら新聞の取材に対し、同町長は「サラ市長はボンボン氏に自身が党首を務める改革党による支援を申し出た」ことを明らかにした。  サラ氏は7月にガルシア知事を訪れた際、大統領選への立候補について知事に相談していた。前回の大統領選ではガルシア知事率いる地域政党ワンセブ党の支援により、ドゥテルテ大統領はセブ州で110万票を獲得、当選への大きな支えとなった。  サラ氏はダバオ市長選へ立候補しているが、11月15日までは政党からの代理立候補が可能。ボンボン―サラ正副ペア実現の可能性もある。(竹下友章、ロビーナ・アシド)