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8月30日のまにら新聞から

サラ氏のペアは「ルソン出身者」 PDPラバンとの協力は可能 改革党スポークスマン

[ 1051字|2021.8.30|政治 (politics) ]

改革党スポークスマンが「サラ・ゴーペアはあり得ない」などと語った

 来年5月の大統領選の最有力候補とされるサラ・ダバオ市長の率いる地方政党「改革党」のスポークスマン・デルロサリオ氏はこのほど「サラ氏とボン・ゴー上院議員のペアはあり得ない。正副大統領の出身地が同じとなり、政治力学にそぐわない。サラ氏はルソン地方出身者をペアに選ぶ」と語った。また、最大与党PDPラバンとの共闘の可能性ついては「他党との協力のドアは開いている」とも述べた。29日付英字紙トリビューンが報じた。

 サラ市長は25日、父のドゥテルテ大統領から「ボン・ゴーとドゥテルテペアを支持するか、サラ・ゴーペアで出馬するか」を求められたことを暴露。「私にこういう相談を持ちかけないでほしい」との声明を発表していた。これについてデルロサリオ氏は「サラ氏は出馬の意思決定について誰の指図も受けたくないだけだ」とした上で、「サラ・ゴーの正副大統領候補ペアは実現しない」と断言。その理由について「大統領選は全国規模の運動だ。正副候補が同じ地域、同じ市の出身であることは政治力学に合わず、比政治史でも見たことがない」と説明した。

 サラ氏がペアとして選ぶ相手に関しては「サラ氏が出馬するなら、副大統領候補にはルソン地方を地盤にする相手を選ぶ。最新の世論調査でサラ氏はルソン地方で人気3位以下と他候補に遅れを取っており、弱点を補う必要があるからだ」と説明した。

マルコス姉弟ら候補?

 デルロサリオ氏はペア候補の具体名は挙げなかったが、直近の大統領選世論調査で首都圏を除くルソン地方で人気トップのボンボン・マルコス元上院議員と、その姉のアイミー・マルコス上院議員はサラ氏の誕生日にダバオ市を訪問している。他に、モレノ・マニラ市長、テオドロ元防衛相、ラクソン上院議員、カエタノ前下院議長などもルソン地方に地盤を持つ。

 また、サラ市長とボン・ゴー上院議員が大統領選で競うシナリオについては「2人はお互い尊敬しあっている。ゴー氏は大統領の忠実な側近で、サラ氏を含め家族ぐるみの仲だ。ゴー氏も最近『大統領の座に興味はない』と発言しており、サラ氏ともコミュニケーションを取っている」と述べ、PDPラバンと改革党の両方に属するゴー氏がサラ氏の対抗馬となる可能性を否定した。

 大統領、ボン・ゴー氏が所属する最大与党・PDPラバンとの共闘の可能性については「現時点でPDPラバンから連合の働きかけはないが、改革党は他党との協力にオープンだ。向こうから打診があったときが、話し合いのときだ」とした。(竹下友章)

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