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6月7日のまにら新聞から

サラ氏らの入党を模索か PDPラバンが大統領候補調整で

[ 888字|2021.6.7|政治 (politics) ]

PDPラバンの幹部がサラ氏やモレノ氏らなど大統領選有力候補らの自党への鞍替えを促したい意向を示した

 来年5月の大統領選に向け与党連合の中核政党であるPDPラバン幹部はこのほど、次期大統領候補として世論調査などで人気の高いサラ・ダバオ市長やモレノ・マニラ市長など他党に属する著名政治家らの同党入りを促す考えを示した。6日付英字紙トリビューンが報じた。

 PDPラバンの事務局長代理を務めるメルビン・マティバッグ氏は5日までに、大統領が後継指名候補として挙げている5人のうち、地方政党・改革党を率いる娘のサラ氏、与党連合を構成する国家統一党(UNC)のモレノ氏、同様に野党連合・ナショナリスタ党のボンボン・マルコス元上院議員らがPDPラバンに鞍替え入党することについて「受け入れるのに何の問題もない」と歓迎の意を示した。

 PDPラバンは党名誉総裁であるドゥテルテ大統領を副大統領選公認候補に指名する決議を採択したが、ドゥテルテ氏がタッグを組む大統領選候補を巡って党内の分裂を避ける必要があり、同じ政党から正副大統領選の公認候補を出したいとの党幹部らの意向を示した形だ。

 マティバッグ氏は5月31日にセブ市で開催された同党総会に参加した党員約130人の一人。総会は党名誉副総裁のクシー・エネルギー相が招集したが、総裁代理として党の実務を率いるはずのパッキャオ上院議員が党員らに不参加を呼びかけ、一時混乱した。これに対し、同党のブラカン支部の党員らがパッキャオ議員の行動を「党に対して忠誠でない」として非難声明を出した。パッキャオ氏の呼びかけに応じて総会を欠席した党員は30人弱ほどだったことから、次期大統領選に立候補する意欲を見せているパッキャオ議員とその支持者らが同党を脱退する可能性も指摘されている。

 また、サラ氏は大統領選への立候補をまだ表明していないが、アンダヤ下院議員がこのほど、アロヨ政権期に国防相を務めたヒルベルト・テオドロ氏がサラ氏を訪問した際に正副大統領選でタッグを組むことでお互い合意しているとSNSで表明、政界に波紋を広げた。同議員は「サラ氏は2週間前にすでに出馬を決意しており、その時にテオドロ氏と組むことも決めた」と述べている。(澤田公伸)

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