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死者48人、不明22人に増える ルソン横断の台風22号被害

2022/10/31 気象・災害
カビテ州カウィト町で救助活動を行う比沿岸警備隊(PCG)=30日、PCG提供

台風22号の被害が死者48人、行方不明者22人、負傷者40人に増加。全国14地域が被災

 国家災害対策本部は30日、29日未明から30日午前にかけてルソン島を横断した大型の台風22号(比名パエン)による死者が48人、行方不明者が22人に増加したと発表した。負傷者も40人に増えた。全国2125の避難所に36万4746人が避難している。台風の規模の大きさから、被災エリアはビサヤ・ミンダナオ両地方含め14地域、46州に及び、27万7383世帯93万2077人が影響を受けた。災害宣言を出した市町数は55市町に上った。

 洪水被害は全国で379件発生。うち、ビコール地域と西部ビサヤ地域が計289件を占めた。土砂崩れは中部ビサヤ地方(19件)と東部ビサヤ地方(18件)に集中、全国で60件発生した。

 30日時点で、家屋被害は全壊が159件、半壊・一部損壊が555件で、被害総額は推計3895万ペソ。533戸の農漁業従事者、39・35ヘクタールの農地が被害に遭い、被害額は推計5496万5924ペソと報告されているが、今後さらに拡大するとみられる。

 道路は231カ所、橋梁は61カ所で通行不可・軽車両通行不可となった。航空便は国内線94便、国際線21便が欠航。貨物船2433隻、船舶68隻、小型ボート20隻(乗船者総数7782人)が避難し、操業を一時停止している。

 124市町で停電、39市町で通信障害、8市町で断水が報告された。662市町で休校措置をとっている。

 大統領報道長官室の30日の発表によると、マルコス大統領は29日にバンサモロイスラム自治地域の北マギンダナオ州の複数の自治体で洪水・土砂崩れにより最低40人が死亡したとの報告を受け、「洪水被害としては大きすぎる犠牲だ」と指摘。早急な原因究明と正確な洪水予報への取り組みを強化するよう指示を出した。 

 社会福祉開発省は大統領の指示を受け、非常用資金、緊急対応資金からの4億4520万ペソの拠出を含む、計15億ペソ規模の救助支援が可能だと報告した。(竹下友章)

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