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12月26日のまにら新聞から

台風死者367人、行方不明51人 被災者は356万人に 雨量は台風ヨランダを越える

[ 1126字|2021.12.26|気象・災害 ]

台風22号(比名オデット)の国家対策本部発表の死者数が25日時点で367人を記録し、負傷者659人、行方不明者51人となった

 国家災害対策本部は25日、台風22号(比名オデット)の死者数が367人、負傷者659人、行方不明者51人になったと発表した。農業とインフラへの被害総額は61億1000万ペソ。国家警察は20日までに死者数が375人に上ったと発表しており、同本部の数字は後追いの状態が続いている。

 同本部によると、死者総数367人中、ボホール州が96人、東ネグロス州66人、セブ州58人、西ネグロス州40人、北スリガオ州27人、南レイテ州22人、ディナガットアイランド州21人、パラワン州18人、南アグサン州6人、東ミサミス州4人、ギマラス、イロイロ、ブキドノン各州が2人ずつ、レイテ、西ミサミス各州とブトゥアン市が各1人。死因は溺死、強風による倒木や落下物の下敷きが大半を占めた。

 また、被害総額61億ペソには、全壊家屋12万7885戸と半壊24万3303戸は含まれていない。被災者は計356万人に上り、被災地域もルソン地方のミマロパとビコール地域、ビサヤ地方全域、サンボアンガやカラガ、バンサモロ・イスラム自治地域(BAR)を含むミンダナオ島の半分近くに及ぶ。

 現在も31万9043人が避難所に身を寄せており、27万7556人が親戚や友人宅、シェルターとして活用されている民間施設で生活している。電力が消失していた269市町のうち、150市町ですでに電力が回復した。また、通信ラインを失っていた371地域中、114地域で復旧が完了したという。

 24日付英字紙スタンダードによると、気象庁のレイモンド・オルディナリオ予報士は「台風オデットがもたらした雨量は、2013年11月に殺人的破壊力で来襲した台風ヨランダのレベルを上回る」と発表した。同庁カタンドゥアネス州ビラク町で観測された雨量が最大で、オデットが比観測圏に留まっていた12月14~18日の間に累積272・1ミリに達した。ヨランダの際に最大の雨量を観測したのは東ミンドロ州カラパン市にある観測所の223・8ミリだったという。

 一方、オデットは持続的な風速が時速195キロで、最大風速は時速270キロだった。ヨランダは時速235キロの風に加え、ピーク時には275キロの突風が吹いていた。

▽政府は支援に全力投球

 ドゥテルテ大統領は23日、被災地訪問先のパラワン州でクリスマスから3日以内に1世帯当たり5千ペソの支援金を被災地域に届けるよう指示した。自身や国軍、国家警察が休暇を返上して支援に当たることも伝えた。

 北スリガオ州シャルガオ島では、海軍による医療チームが乗り込んだ大統領専用船「BRPアンパングロ」が停泊し、病院船として被災者の手当てを行っている。(岡田薫) 

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