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10月15日のまにら新聞から

農漁民に8.2億ペソ緊急支援 農務省が台風被災の3.2万人に

[ 918字|2021.10.15|気象・災害 ]
地滑り現場で被害児童の遺体収容にあたる警察・消防・軍の合同チーム=6日、バギオ市災害対策本部フェイスブック

 ダール農務相は14日、ルソン地方北部に大きな被害を与えた台風18号(比名マリン)で穀物や漁業手段を失った農民・漁民の被災者は約3万2000人で、被害額が6億9200万ペソに上ることを明らかにした。同省は貸し付けプログラムや復旧事業、種米支給など総額8億2200万ペソの緊急支援を実施すると発表した。14日の英字紙マニラブレティン電子版が報じた。

 農務省は台風で被災した農民や漁民に対して、同省農業信用政策評議会の災害融資支援プログラムの一環として、1人当たり最高2万ペソを無利子・無担保で貸し付ける財政支援を実施する。予算額は6億5000万ペソで、融資の償還期限は10年間。また、台風でインフラに被害が出たカガヤンバレーとイロコス両地域、コルディリエラ行政区における復旧事業など緊急対応基金として1億7200万ペソもすでに用意したという。

 また種米を16万9000袋分支給するほか、トウモロコシの種も1万6600袋、野菜の種なども1480キロ分それぞれ支給する。

 農業被害額のうち、最大の被害が出たのは稲作で、4億9800万ペソの損失だった。次いで、トウモロコシ1億2000万ペソ、高付加価値作物5600万ペソ、水産業1200万ペソ、畜産業600万ペソの被害がそれぞれ報告されている。

 農務省によると、稲作地の60%は早期に警戒警報が出たため台風が来る前に収穫を終えていたというが、残り40%で被害が出た。

 農民組合連合KМPによると、修正防疫強化地域(МECQ)に指定されていた南イロコス州の2市24町では防疫強化のため以前から生活が困窮しており、さらに台風で被災した農民たちが救援物資の支給を求めているという。 (澤田公伸)

▽死者30人に

 国家災害対策本部は14日、台風18号(比名マリン)による洪水や土砂崩れなどで、同日までに確認された死者は30人、行方不明者は14人に増えたと発表した。死者のうち17人は洪水、13人は土砂崩れが原因という。

 同本部によると、14日午前8時現在、被災者は5万40世帯19万4677人、うち1775世帯7370人が124の避難所で過ごしている。

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