フィリピン人で初のミスワールド（２０１３年）となった米国在住のメガン・ヤングさんが29日、ビサヤ地方レイテ州タクロバン市など台風ヨランダ（30号）被災地を訪れた。30日付英字紙インクワイアラーが報じた。

　ヤングさんは比赤十字のロゴ入りＴシャツ姿でゴードン比赤十字総裁らと被災者収容センターや教会を回り、支援物資を配布した。現場に来てみて’被害の大きさにショックを受けたという。「悲しい、特に親を失った子供たちがかわいそう」と言いながら、一歳の妹と避難生活をしている13歳の少女との記念撮影に応じていた。

　タクロバン市に先立ちサマール州バセイ町の教会を訪れた。タクロバン市から避難した約２００世帯が教会でキャンプ生活をしていたが、30日までの退去を要請されていた。教会は「クリスマスが近づき準備もしなければならないので」と立ち退き要請の事情を説明。被災者らは「帰る家もないし、親戚宅も避難者で一杯だし、もう４日延長してもらえないか」などと訴えていた。