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10月8日のまにら新聞から

比への貸付インド抜きトップに 世銀グループの国際復興開発銀

[ 708字|2021.10.8|経済 ]

 世界銀行グループの一つで、中所得国および信用力のある低所得国の政府に貸し出しを行っている国際復興開発銀行(IBRD)によると、2021年同行会計年度(20年7月1日〜21年6月30日)におけるフィリピン政府への貸付額(約束額含む)が30億7000万ドルとなり、20年会計年度でトップだったインドを抜いて世界最大の貸付先となった。新型コロナウイルス感染拡大で対策予算が必要となったフィリピンが借入を急ピッチで行ったため。7日付英字紙インクワイアラーが報じた。

 同行の比政府に対する20年度の貸付額は18億7000万ドルだったことから1年で64%増と大幅に伸びている。インドは20年度の借入額が45億8000万ドルだったが、21年度には26億5000万ドルへと減少している。

 21年度に比とインド以外でIBRDによる貸付額が大きかったのは、インドネシア(22億ドル)、モロッコ(18億ドル)、メキシコ(17億3000万ドル)、トルコ(15億ドル)、コロンビア(13億5000万ドル)、ブラジル(13億3000万ドル)などとなっている。

 世界銀行の21年次報告書によると、コロナ前の経済成長潜在力に対するコロナ後の実際の経済成長率とのギャップでみると、フィリピンはアジア太平洋地域では最大のギャップがあり、コロナ禍による経済減速が最も深刻。そのためIBRDなどによる比への緊急貸付が必要との見方を示した。また、世界銀行グループによる比への貸付は、ワクチン調達費用や医療ケア関連の他に、現金給付プログラムや関税庁近代化、災害復興対策やバンサモロ自治政府向け和平構築事業などにも充当されているという。(澤田公伸)

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