マゼランから比を読み解く 「世界一周500年目の真実」 ジャーナリスト・大野拓司氏
[ 3794字|社会 (society) ] 無料マゼラン船団の到達を舞台回しに、16世紀から20世紀初頭にかけてのフィリピンの社会のありさまと、国の成り立ちを独自の視点で読み解く「マゼラン船団 世界一周500年目の真実 大航海時代とアジア」を上梓したジャーナリストの大野拓司氏に、比国民・国家の成立について話を聞いた。
![山岳地帯のお守りから遠くを見る大野拓司氏。映画「500年の航海」(原題はBalikbayan)で、マゼランの「奴隷のエンリケ」に扮(ふん)した映画監督兼役者のキドラッド・タヒミクがとったポーズを真似る=本人提供](/image.php?file=273850l.jpg&pass=7e0a78c16fa6d821cfab25f67a69c848)
マゼラン船団の到達を舞台回しに、16世紀から20世紀初頭にかけてのフィリピンの社会のありさまと、国の成り立ちを独自の視点で読み解く――。そんな意欲作「マゼラン船団 世界一周500年目の真実 大航海時代とアジア」が今月、東京の作品社から出版された。このテーマに挑んだのは、戒厳令期に比で学び、朝日新聞マニラ支局長を経験、フィリピン入門書の決定版「フィリピンを知るための64章」の共編著者としても知られるジャーナリストの大野拓司氏だ。