新種の人類の化石発見 「ルソン原人」に分類
[ 897字|社会 (society) ] 有料比大・仏チームがルソン島で約5万年以上前と推定される新種の人類の化石発見
![発掘された足(左)、手(中央)と歯の化石=11日、首都圏ケソン市で撮影(EPA=時事)](/image.php?file=244266l.jpg&pass=4080bae822df3474b4c98e7f36df32fb)
ルソン島北部にある洞窟で約5万年〜6万7千年前と推定される人類の化石を発見したと、フィリピン大、フランス国立自然史博物館などの国際研究チームが10日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。現代の人類などと異なる特徴があり、新種の原人として「ホモ・ルゾネンシス」(ルソン原人)と分類された。現生人類を含む複数の種類の人類が同時期に東南アジアで存在していたことが示唆され、人類の祖先がアフリカから広がったルートの推定にも影響を与える可能性がある。