70年後の「現場」8
[ 1730字|社会 (society) ] 有料「すれ違う戦争認識、互いに関心と敬意を」と広島市立大学の永井均准教授
![マニラ市街戦から半世紀を経た1995年2月、マニラ市イントラムロスに建立された祈念碑「メモラーレ・マニラ1945」。作家ニック・ホアキン作の碑文はこう刻む。「罪なき戦争犠牲者の多くは名も分からず、人知れず共同墓地に葬られた。火に焼かれた肉体が廃虚の灰と化し、墓すらない犠牲者もいた。この碑をマニラ解放戦で殺された10万人を超える男と女、子供、幼児それぞれの、そしてすべての墓石としよう。われわれは彼らを忘れておらず、永遠に忘れはしない。彼らが、われらの愛するマニラの神聖な土となり、安らがんことを願う」](/image.php?file=216169l.jpg&pass=db3f2f5ea8bdd957ba1f57061933d897)
フィリピン政府による戦犯裁判に関する「フィリピンBC級戦犯裁判」(講談社選書メチエ)などの著書がある、広島市立大学広島平和研究所の永井均准教授(49)。連載第8回では、関連資料の保存状況や日本人研究者として戦争体験者と向き合った際の心境などを聞いた。
1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。
フィリピン政府による戦犯裁判に関する「フィリピンBC級戦犯裁判」(講談社選書メチエ)などの著書がある、広島市立大学広島平和研究所の永井均准教授(49)。連載第8回では、関連資料の保存状況や日本人研究者として戦争体験者と向き合った際の心境などを聞いた。