フィリピン政府による戦犯裁判に関する「フィリピンBC級戦犯裁判」(講談社選書メチエ)などの著書がある、広島市立大学広島平和研究所の永井均准教授(49...
70年後の「現場」8
                                    2015/1/9
                                    社会
                                
                            
                                        マニラ市街戦から半世紀を経た1995年2月、マニラ市イントラムロスに建立された祈念碑「メモラーレ・マニラ1945」。作家ニック・ホアキン作の碑文はこう刻む。「罪なき戦争犠牲者の多くは名も分からず、人知れず共同墓地に葬られた。火に焼かれた肉体が廃虚の灰と化し、墓すらない犠牲者もいた。この碑をマニラ解放戦で殺された10万人を超える男と女、子供、幼児それぞれの、そしてすべての墓石としよう。われわれは彼らを忘れておらず、永遠に忘れはしない。彼らが、われらの愛するマニラの神聖な土となり、安らがんことを願う」
                                    
        
                                

