70年後の「現場」1
[ 2126字|社会 (society) ] 有料400年前、日本人移民らの苦楽映したバレテ水路。市街戦では神父らの虐殺現場に
![教会に残る1945年3月撮影の写真(上)と現在のバレテ水路(下)。コンクリート橋は70年後の今も市街戦当時の姿を保っている](/image.php?file=216065l.jpg&pass=9d29486ab89a4d2a4b7c7f54462b6c64)
太平洋戦争(1941年12月〜45年8月)中、約3年半に及んだ旧日本軍によるフィリピン占領。連合軍がレイテ、ルソン島中部リンガエンに上陸した戦争末期には、追い詰められた旧日本軍による民間人虐殺が首都圏などで相次いだ。これら「比人に対する非人道的行為」を裁いたのが、比政府によるBC級戦犯裁判。比日国交回復の9年前に始まり、比日戦後史の起点ともなった裁判の原資料、そして比人生存者らの記憶を手掛かりに、「70年後の現場」をたどった。