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5月26日のまにら新聞から

第12陣の渡日始まる 3日間で321人が出発へ EPA比人看護師・介護福祉士候補者

[ 557字|2021.5.26|社会 (society) ]

日比経済連携協定(JPEPA)に基づき、2020年6月に日本へ行く予定だった比人看護師・介護福祉士候補者の第12陣の出発が始まった

 日比経済連携協定(JPEPA)に基づき、2020年6月に日本へ行く予定だったが、コロナ禍で約1年間出発できなかったフィリピン人看護師・介護福祉士候補者第12陣の送り出しが始まった。25日早朝にはマニラ発成田行きの便で、看護師49人全員が出発した。26日は羽田行きで、介護福祉士133人が、27日は同139人が飛ぶ予定。

 新型コロナと防疫措置の直撃を受けた候補者第12陣は、昨年6月の渡日予定を21年2月に延長していた。しかし、直前に変異種の脅威が広がり、日本側での水際対策が強化。再度の延期を強いられ、国内待機の状態は約1年に及んだ。

 在マニラ日本大使館の担当者によると、候補者は事前手続きとして、渡航72時間以内のPCR検査や妊娠検査なども課された。4月末には計324人の渡日を見込んでいたが、最終的に計321人の出発が確定した。

 候補者たちは通常、日本に到着した後、ただちに6カ月間の日本語研修に入ってきたが、その前に14日間の隔離措置が加わる。全員にそのための個室が準備されているという。

 同担当者は「多くの関係者からの協力の上で実現した」と、候補者の渡日が始まったことへの感謝の思いを伝えた。今年3月には第13陣の227人が、オンラインによる6カ月間の日本語研修を開始している。(岡田薫)

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