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1月12日のまにら新聞から

比の渋滞 84カ国中ワースト9位 ASEANで最悪

[ 713字|2021.1.12|社会 ]
コロナ禍にも関わらずクリスマス休暇の買い物客や車両で大渋滞するケソン市の主要道路=2020年12月24日撮影(EPA=時事)

 国家・都市比較統計サイト「ナンベオ・ドット・コム」(本部・セルビア)の2020年半ば実施の国別調査によると、渋滞のひどさでフィリピンが84カ国中ワースト9位となった。東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要6カ国の中では最悪となり、首都圏やセブ都市圏などを中心とした比の渋滞状況の深刻度を浮き彫りにしている。

 同調査では、輸送に必要な平均片道時間を分単位で示した「時間インデックス」、通勤時間が長いことによる不満の推定値である「時間経験」、公共交通機関を利用する代わりに車を運転せざるを得ないなどの状況を示す「非効率指数」、片道通勤で排出する二酸化炭素量を示す「二酸化炭素排出量指数」という4つの指標による複合指数(トラフィックインデックス)で渋滞の深刻度を数値化。半年ごとにデータを更新している。

 比の昨年半ば時点のトラフィックインデックスは198・33で、1年前の調査時から5ポイント近く上昇し、2019年半ば時点のワースト12位から同9位と3ランク順位が悪化。比の場合、特に「非効率指標」が全体のワースト9位、「時間インデックス」や「時間経験」でもワースト12位だった。

 最新ランキングにおいて国別で最も渋滞が深刻なのはナイジェリアで、2位がケニアとアフリカ諸国がワースト2を占めた。3位以下はスリランカ、バングラデシュ、エジプト、イラン、ペルー、インドの順。比に次いで10位に入ったのは南米のコロンビアだった。

 ASEAN主要国で比

に次いで渋滞が深刻だったのはインドネシア(12位)で、以下はタイ(20位)、マレーシア(23位)、シンガポール(35位)、ベトナム(63位)と続いている。(澤田公伸)

社会

大統領 イベルメクチンの治験指示 科学技術省も見解変え実施へ

[ 834字|2021.4.21 ] 無料記事

【ドゥテルテ大統領がイベルメクチンの治験指示、科学技術省も見解変え実施へ】 大統領府によると、ドゥテルテ大統領はこのほど、新型コロナ治療や予防に効果があるとされている日本が開発した抗寄生虫薬イベルメクチンについて、国内で新型コロナ治療に使用することを目的とした治験をただちに開始するよう保健省と科学技術省に命じた。  これまで科学技術省は「治験は外国の結果を待てばいい」と国内での治験に否定的だったが、大統領の指示を受けてデラペーニャ科学技術相は19日の会見で「保健省とともにただちに実施する」と表明した。  デラペーニャ氏によると、治験場所はフィリピン総合病院(マニラ市)とし、治験の責任者はマニラドクターズ病院(同)呼吸器内科の専門医アイリーン・ワン医師が務める。治験は軽度、中度の症状を示している患者にイベルメクチンを服用させて経過を観察、入院日数の短縮などの統計上有意な結果があるかどうかを確認する。  治験としているが、特定の患者を対象とするのではなく、新型コロナ患者に幅広く使用するとみられる。  ただし、治験期間についてデラペーニャ氏は「少なくとも半年」としており、治験後に医薬品として正式承認するとなると、早くても年末になるとみられる。(石山永一郎)  ニュースワード イベルメクチン  2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智北里大特別栄誉教授が土壌微生物から開発した抗寄生虫薬。中南米に多いブヨに刺されることで感染するオンコセルカ症(河川盲目症)や疥癬(かいせん)、比でもルソン島北部で感染例があるリンパ系フィラリアなどの特効薬として既に30年以上、世界各国で50億回分以上が使われてきた。米国や中南米での研究で新型コロナ治療でも致死率を大幅に下げ、感染予防効果もあるとの結果が出ているが、それに反論する論文も発表されるなど医学会で論争が続いている。製造元は米メルク社。比では動物用の寄生虫薬としてのみ承認されているが、ソット上院議長などのように個人の判断で予防用に服用する人が増えつつある。