Logo

18 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,870
$100=P5,640

18 日 マニラ

32°C26°C
両替レート
¥10,000=P3,870
$100=P5,640

発展への第一歩 比ロ関係

2019/10/13 社会

 今月初めのドゥテルテ大統領のロシア公式訪問中に比ロ両国は10件のビジネス合意文書に署名した。マグロとイワシの輸出3件、ココナツミルク製品輸出の1件も含まれる。控えめな数字ながら、地政学的にも離れた両国の関係にとって大きな第一歩だといえる。

 冷戦時代に米国陣営の一員だった比は、ロシアはむろん中国ともつながりが皆無の状態だった。ドゥテルテ政権はより広い世界へ向けた外交を開始。今日、中国が比の外交・経済政策で主要な位置を占めるまでになった。政府はさらに広範で開かれた対外姿勢を追い求め、ロシアとの結びつきも強めている。

 ロペス貿易産業相はロシアへの輸出はこれまで1億ドルだったが、マグロとイワシが加わることで10%増えると試算。「ロシアからの投資も期待できる」と語った。

 ノグラレス大統領府長官もスペイン、ドイツ、英国において比のマグロ輸出はトップを占め、年4億9200万ドルを稼いでいることを指摘。「比産マグロがロシア市場に出回れば、マグロ業界の利益は計り知れない」と述べた。

 逆にロシアは比での石油・天然ガス採掘や発電所設置、エネルギー計画への関心を示している。クシー・エネルギー相はロシアのロスアトム社が開発した「水上原子力発電所」の導入可能性を探っている。

 アンダナー広報室長は「ドゥテルテ大統領が米国との相互防衛条約を維持しながら、ロシアとも防衛協力を結ぶことで同意した」と語った。大統領のロシア訪問は社会的、文化的にも両国関係を強める貴重な機会だったと言える。(8日・ブレティン)

おすすめ記事

「偽情報に懸念」が67% 過去最高、政治情勢反映か

2025/6/18 社会 無料
無料

在中東比人への支援指示 紛争激化でマルコス大統領

2025/6/18 社会 有料
有料

新たな学位認定法公布 職務経験と実務経験で授与

2025/6/18 社会 有料
有料

身柄を拘置所に移送 ロシア人迷惑系配信者

2025/6/18 社会 有料
有料

首都圏署長の半数解任 「5分以内対応」満たさず

2025/6/17 社会 無料
無料

大統領府「訴追の可能性」 デラロサ議員フェイク動画拡散で

2025/6/17 社会 有料
有料