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3月10日のまにら新聞から

道のりはまだ遠い 女性の能力開発

[ 624字|2019.3.10|社会|新聞論調 ]

 フィリピンでは女性がジェンダーの壁を破り、最も女性本来の能力を開花させている国の一つである。

 昨年12月に世界経済フォーラムが発表した男女平等に関する世界149カ国を対象とした調査報告で比の平等度は8位となり、前年10位からさらに順位を上げた。報告は保健、教育、経済、政治など指標から算出されている。

 比は女性差別や女性へのハラスメント、暴力などを禁じる厳しい法制度を持つ国である。ドゥテルテ大統領は、女性をめぐる不謹慎な発言をするゆえに批判され続けているが、その大統領も女性の性と出産に関する自己決定権の拡大には尽力しており、産休を100日以上に延ばす法案に署名したばかりだ。比女性は3月8日の国際女性デーを今年はよりよく祝うことができたといえる。

 しかし、課題もある。貧困層の女性たちは、保証されたさまざまな女性の権利についてまだよく知らない。いまだに家庭内暴力は頻繁に起きているし、女性を海外に送り出す人身売買事件もよく起きている。

 今年の国際女性デーのテーマは「平等に考え、聡明さを築き、変化に向けて革新を進めよう」だ。今年は男女間のデジタル・ディバイド(IT技術格差)についても留意がされている。エンジニアリング、数学、人工知能といった分野にも女性がもっと参画すべきである。

 女性の能力開発においてなずべきことはまだたくさんある。ジェンダーの平等に向けた道のりにはなお長い年月と持続的な努力が必要だ。(8日、スター)

社会

大統領 イベルメクチンの治験指示 科学技術省も見解変え実施へ

[ 834字|2021.4.21 ] 無料記事

【ドゥテルテ大統領がイベルメクチンの治験指示、科学技術省も見解変え実施へ】 大統領府によると、ドゥテルテ大統領はこのほど、新型コロナ治療や予防に効果があるとされている日本が開発した抗寄生虫薬イベルメクチンについて、国内で新型コロナ治療に使用することを目的とした治験をただちに開始するよう保健省と科学技術省に命じた。  これまで科学技術省は「治験は外国の結果を待てばいい」と国内での治験に否定的だったが、大統領の指示を受けてデラペーニャ科学技術相は19日の会見で「保健省とともにただちに実施する」と表明した。  デラペーニャ氏によると、治験場所はフィリピン総合病院(マニラ市)とし、治験の責任者はマニラドクターズ病院(同)呼吸器内科の専門医アイリーン・ワン医師が務める。治験は軽度、中度の症状を示している患者にイベルメクチンを服用させて経過を観察、入院日数の短縮などの統計上有意な結果があるかどうかを確認する。  治験としているが、特定の患者を対象とするのではなく、新型コロナ患者に幅広く使用するとみられる。  ただし、治験期間についてデラペーニャ氏は「少なくとも半年」としており、治験後に医薬品として正式承認するとなると、早くても年末になるとみられる。(石山永一郎)  ニュースワード イベルメクチン  2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智北里大特別栄誉教授が土壌微生物から開発した抗寄生虫薬。中南米に多いブヨに刺されることで感染するオンコセルカ症(河川盲目症)や疥癬(かいせん)、比でもルソン島北部で感染例があるリンパ系フィラリアなどの特効薬として既に30年以上、世界各国で50億回分以上が使われてきた。米国や中南米での研究で新型コロナ治療でも致死率を大幅に下げ、感染予防効果もあるとの結果が出ているが、それに反論する論文も発表されるなど医学会で論争が続いている。製造元は米メルク社。比では動物用の寄生虫薬としてのみ承認されているが、ソット上院議長などのように個人の判断で予防用に服用する人が増えつつある。