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11月11日のまにら新聞から

持続可能で慎重な管理を 観光業発展に向け

[ 613字|2018.11.11|社会|新聞論調 ]

 私はアイスランドのレイキャピクに住んでいる。アイスランドを訪れる外国人旅行者は2010年には年間50万人だったが、近年急増、昨年は230万人に達した。人口わずか35万人の国ながら、安全であることと火山など魅力的な自然が旅行者を引き寄せている。

 観光産業の発展とともにホテルやレストランでフィリピン人が働く姿を見ることも増えた。最近はアイスランドを訪れる比人旅行客の姿も見かけるようになった。

 昨年、比には前年比11%増となる660万人の外国人旅行者が訪れた。しかし、東南アジア域内においては、まだ旅行者数は低迷している。

 タイには昨年、前年比8・88%増の3538万人の旅行者が訪れた。この数はタイの人口の半分を超える。

 観光産業を比経済成長の原動力としたいと願うのであれば、まずは航空網の拡大に努力すべきだ。

 たとえば欧州からタイのバンコクやプーケットに向けては直行便が多数あるが、欧州と比を結ぶ直行便は少ない。

 世界の旅行者はまた、環境に配慮した「エコフレンドリー」な目的地を選ぶ傾向が強くなっている。比政府が半年閉鎖したボラカイ島の環境は改善されたようだが、再開後また元に戻ってしまう懸念もある。アイスランドでさえ観光産業の発展の弊害を指摘する声はある。

 観光産業は、これまで以上に持続可能なものにするための慎重な管理が求められる時代になっている。(7日スター、アナマリー・パミントゥアン)

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