フィリピンのフェルディナンド・マルコス Jr. 大統領は、ルーカス・ベルサミン大統領秘書官(Executive Secretary)と、アメナ・パンガンダマン予算管理相(Budget and Management Secretary)の辞任を受理した。クレア・カストロ報道次官が月曜午後の記者会見で明らかにした。
カストロ次官によると、「両氏は、現在調査中の洪水対策事業の不正疑惑に関連して自らの部署が言及されたことを受け、デリカデサ(倫理的思慮)に基づき辞表を提出した。行政が問題に適切に対処できるよう責任を認めたものだ」と説明した。
ベルサミン氏(元最高裁長官)の後任には、ラルフ・レクト財務相が就任。
予算管理省(DBM)は、ロランド・トレド次官が暫定トップ(Officer-in-Charge)を務める。
また、投資・経済担当大統領補佐官のフレデリック・ゴー氏が新たな財務相に任命される。後任補佐官については発表されていない。
この発表は、サラ・ドゥテルテ副大統領が映像メッセージの中で、「マルコス大統領は深刻な信頼危機に直面している。特に、汚職調査が方向性も決意も欠いているように見える点が問題だ」と述べた直後に行われた。
ドゥテルテ副大統領は続けて、「国民から数十億ペソを奪ったと言われる予算が、なぜ大統領の任期下で承認されたのか明確な説明を求める」とした。
カストロ次官は最後に、「大統領は、洪水対策不正に関与していると自覚している他の閣僚にも、同じくデリカデサに基づき辞任届を提出することを期待している」と述べた。



