レクト財務相は14日、メディアに対し、米格付け大手のS&Pグローバル・レーティングスの関係者と協議した際、「もし治水汚職によるガバナンスに関する問題が発生しなければ比の格付けはA評価に引き上げられていただろう」との見解を得ていたことを明らかにした。S&Pはフィリピンのペソ建て長期債の格付けを昨年、「BBB+」で維持しながらも、見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げており、「A」評価入りが近いと関係者らが見ていた。残りの格付け大手のフィッチレーティングスは比の格付けをBBB、ムーディーズはBAA2とそれぞれA評価から2段階低い格付けにとどまっている。レクト大臣は「我々はガバナンスを改善しなければならない。それらの問題をすべて解決するのに数カ月はかかるだろう」と述べ、当面格付け引上げは困難との見方を示した。(15日・インクワイアラー)
治水汚職でA評価棚上げ
2025/10/17
経済
