住宅設備機器メーカーの株式会社ミラタップ(旧サンワカンパニー)は、フィリピン初となるショールームの開設を記念し、11月5日にマニラ首都圏サン・ファン市グリーンヒルズモール・オルティガス4階でオープニングセレモニーを開催した。
イベントポップアップスペースでは、「叶える」をテーマに、自然の中で商品を体験できるスタンプラリーや生け花体験などが行われ、来場者がイベントを楽しむ様子が見られた。
海外向けのSNS展開を進める中で、フィリピンの関係者の目に留まったことをきっかけに、現地出店の機会が生まれた。成長著しいマニラ首都圏の住宅市場において、高価格帯物件への需要が拡大している点に注目し、富裕層を中心とした現地ニーズに応える形で、フィリピンへの出店を決定した。今後はこの拠点を足がかりに、海外事業展開の勢いをさらに本格化させていく考えだ。
トークセッションでは、山根社長が「今回のショールームは、日本のショールームとはテイストを変え、ミニマルを取り入れつつもフィリピンのテイストで美しく仕上げた。私たちのブランドが提供するのは「もの」ではなく「空間」であり、フィリピンの皆様に住空間や商業施設に彩り、美しさ、そして選択肢を届けられることを誇りに思う」と語った。
また、CEOオードリー氏は「私たちデックススタートンもミラタップと同じ1970年代に設立され、共通のビジョンと価値観を持つことがパートナーシップの決め手になった。「ミニマリズム」という新しい価値観をフィリピン市場に提供できることを誇りに思う。そしてデザインの美しさだけでなく、日本ブランドならではの高い機能性と職人技を兼ね備えているのが強みだ。今回のショールームが、来場者に空間デザインの新しいインスピレーションを与える場になることを期待している」と述べた。
トークセッションの後には、山根社長をはじめ、津崎副社長、CEOのオードリー氏、現地関係者、インフルエンサーらが登壇し、テープカットが行われた。新店舗の前に並んだ関係者が合図とともに一斉にハサミを入れると、会場から大きな拍手が起こった。フィリピンにおけるミラタップの本格的な展開を記念するセレモニーは盛況のうちに終了し、新たなスタートを切った。



