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現政権下で「異なる革命」進む 政変33年式典で大統領顧問

2019/2/26 社会
記念像の前で写真を撮る国家警察首都圏本部のエレアサール本部長(右から2人目)ら=25日午前、首都圏ケソン市の「ピープル・パワー・モニュメント」前でエラ・ディオニシオ撮影

エドサ革命から33年目の記念日式典が開かれ、千人以上が参加

 マルコス独裁政権を民衆が非暴力で打倒したエドサ革命(アキノ政変)から33年を迎えた25日午前、首都圏ケソン市のエドサ通りにある「ピープルズ・パワー・モニュメント」前でエドサ記念日式典が行われ、約千人が集まった。ドゥテルテ大統領は昨年に続いて式典を欠席したが、花輪を寄贈し「1986年のエドサ革命はフィリピン人の参政権回復につながった」とのメッセージを発表した。

 一方、警察官約2千人が周辺を警戒する中、ロビンソン・ガレリア付近では約3千人が集まる現政権への抗議デモも開かれた。

 式典に参加したコンセプション大統領顧問は「国をさらなる高みへと導くため重要なことは、本来の民主主義をわれわれの手で作り上げることだ」とし、「今、ドゥテルテ大統領が行っているのは異なるタイプの革命だ。1986年革命は多くの比人の参加を伴って今も前進し続けている」と話した。

 民間を代表して参加したレリ・ゲルマンさんは「マルコス独裁政権下での苦痛を忘れないようにしよう」と話した上で「革命にただ希望を託すだけでは問題解決にはならない。日々の実践が大切だ」と述べた。

 式典ではまた、戒厳令下、国外に逃れながら、社会や政治状況を演劇で訴えたセシル・アルバレス氏、ジャーナリストとして政変のさなかの取材をしたマリアン・ホンティベロス氏、政変の様子を撮り続けたカメラマンのユーフロシノ・カマリリョ氏の3人に「自由賞」が贈られた。「正義と平和への活動」(AKKAP・KA)のアバド代表と神言修道会のベルトラン神父も「エドサの精神と良き市民運動賞」を受賞した。

 ロブレド副大統領も式典を欠席したが、前日の声明で、独裁政権後に発足したコラソン・アキノ政権の象徴となった黄色を反体制派の色だとしてあげつらう現在の風潮を「当時、民主主義を願った多くの人々に失礼だ」と批判した。人権団体カラパタンは「市民的、政治的自由を求めて闘い、勝ち取ってきた比人の権利が再び現政権によって退行の危機に瀕している」とこの日に寄せた声明で述べた。(岡田薫)

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