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ハロハロ

2010/5/10 社会

 最近、1冊の辞書を贈呈されたの機に、ちょうど20年前、バンコク駐在時に取材したミャンマー(ビルマ)人学者との出会いを懐かしく思い出した。この学者はビルマ軍事独裁政権からタイに逃れ、バンコクの大学で英語を教えていた際、「ビルマ語・タイ語辞典」編さんを思い立った。

 普及し始めていたコンピューターなどを活用し、教え子らの協力も得て、編さん作業開始から約3年をかけ、本格的な「ビルマ語・タイ語辞典」の完成にこぎ着けた。

 取材を終えて帰り際、この学者が「国境を接する両国は激しく戦い合った歴史を持つが、この辞書が相互理解の一助になればうれしい」と話しながら、同辞典を贈ってくれた。

 その時、掌に感じた同辞書の重みが最近、よみがえった。マニラで知り合ったインドネシア人が「こんな辞書があるのを知っていますか」と手渡してくれた時だった。

 表紙にミンダナオ島の地図が印刷された「インドネシア語・英語・ビサヤ語辞書」。インドネシア政府の在ダバオ総領事館が独自に編さん、2007年に刊行した貴重な辞書。慣用語句や例文は採用されていないが、数字、曜日、簡単な会話文などに続き、インドネシア語に対応する英語、ビサヤ語が280ページにわたって集められている。

 前書きには、島しょ国同士の地元民たちが古くからスラウェシ、ミンダナオ両島などで交流していた歴史と同時に、「両国民の相互理解促進のために」と記されている。異民族間の交流、異文化の相互理解に辞書が果たす役割は大きい。(道)

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