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声を上げる時

2009/6/8 社会

改憲決議案の強行採決

 改憲議会招集に関する決議案が三年以内に二回、下院本会議で可決された。今回も二〇〇六年十二月に可決された時と同様の展開だった。この強行可決はアロヨ大統領を権力の座に居座らせようとするのが狙いで、それは違憲かつ反民主主義的な手段にほかならない。

 下院決議案第一一〇九号の内容で公益にかなうものは何一つない。休会入りの三日前、農地改革事業延長法案などほかに審議すべき重要法案が残っている中での強行採決だった。

 同決議案が優先審議されたのは、与党が国益より私益に目がくらんでいるためだ。反対した議員の一人は「この国の憲法を強姦(ごうかん)すべきではない」と訴えた。

 疑いもなく強姦の実行犯はノグラレス下院議長。しかし、この政治的暴力の主犯である大統領からの命令に従ったにすぎない。同下院議長は「政権与党の合併式典で(改憲推進を)決めた時、大統領がその場にいたことは否定しない」と述べ、大統領黙認の上での計画だったことを示唆した。

 今回は〇六年時より暴力的だった。下院与党勢は、決議案に関する議会質問の時間を極端に制限し、採決に踏み切った。国会休会明けの七月に改憲議会が招集されるだろう。与党勢は、休会中の二カ月間で国民の怒りが収まると思っているつもりか。

 〇六年に改憲決議案が可決された時は、カトリック司教協議会、宗教団体エルシャダイなど政治的に影響力を持つグループが音頭を取って抗議集会を行い、結果的に決議の無効化に追い込んだ。

 今こそ一斉に非難の声を挙げるべきだ。選挙が一年後に迫る中、国民の怒りは最高潮に達するはず。現政権の思惑とは裏腹に、人間の忍耐力には限界がある。(4日・インクワイアラー)

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