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ハロハロ

2008/4/28 社会

 海外で暮らしていると、時に「祖国の味・香り」が無性に懐かしくなる。日本人ならそれが香ばしい「しょうゆせんべい」、あるいは緑茶にぴったりの「ようかん」だったりする。在外のインドネシア人にとってのそれは湯を注げばでき上がる「コピ・トゥブルック」(粉末コーヒー)、「ミー・アヤム」(チキン味の即席めん)、そして「クレテック」と呼ばれる独特の香りを放つ丁子入りタバコになる。

 インドネシア食材・雑貨店がないマニラ首都圏では、マカティ市の在比大使館内に設けられた購買所が「祖国の味・香り」を提供している。本館裏ガレージ内の一角にある購買所は同国語で「コペラシ」(協同組合)と呼ばれ、在比インドネシア人であれば誰もがほぼ毎日利用できる。日本人でもゲートで「コペラシに行く」と告げ、身分証を預ければ入館が可能。

 コペラシ設置は二〇〇二年のこと。「コピ・トゥブルックを飲み、クレテックが吸いたい」と願う在比インドネシア人の声が当時の大使の耳に届き、ツルの一声で決まったという。年を重ねるごとに品数が増え、現在は同国料理に欠かせぬ甘いソースなどの食材やクレテックだけでなく、バティック(ジャワ更紗)製シャツ、伝統の生薬ジャムー、さらにはインドネシアの国技、バドミントンのシャトルコックまで取りそろえている。店内で会ったジャカルタ出身の留学生は「コペラシに来るとほっとする」と笑顔を見せた。 (道)

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