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ハロハロ

2006/5/1 社会

 日本国籍の確認を求めたフィリピン籍の子どもの訴訟で判決が揺れている。日本籍を認めた東京地裁の国籍法違憲判決に対して、二審の東京高裁は「国籍法の取得条件に当たらない」と請求を門前払いした。その一カ月後、東京地裁は同様の訴訟で、再び国籍法を違憲と決め付け、九人の男女児の日本籍を認めた。いずれも上級審の判断を仰いでおり、最終決着までの道のりは遠い。

 判決後の記者会見では原告の子どもと母親たちが壇上に並んだ。小学校に通う子らが「お父さんは日本人です。私も日本人です」と訴えるのを聞くと、痛々しくて返す言葉が出ない。日本姓を漢字で名乗れないため、「学校ではいじめられることも多い」と母親は涙ぐむ。一連の裁判の中で、父親の日本人男性の顔は全く見えない。妻子持ちで家庭があるため、人前に出てくるわけにはいかないのだろう。

 同じような境遇の子どもが日本国内に何人ぐらいいるのか。原告弁護団などに聞くと、百人とも二百人ともいわれるが、正確には掌握できないという。日本人の男性に認知されず、家裁に調停申請をしているケースも多い。民間団体などが中心になって支援活動を続けているが、財政的にも苦しいと聞く。両親の婚姻形態がどうあれ、日本人男性が認知した子供は日本籍という国籍法の早期見直しの動きに期待したい。 (富)

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