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ハロハロ

2006/3/27 社会

 東京・数寄屋橋の本屋。ベストセラー五位に「日はまた昇る」と張り出してあった。「ヘミングウエーの旧作が今ごろなぜ?」店員に聞いたら英誌エコノミスト編集長ビル・エモットの新作という。前作「日はまた沈む」の裏返しとはいえ、同じ題名なんか付けるなよ。

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 エモットは日本がこの十五年、もたもたしながらも着実に改革の成果を上げた事実を強調。今後の課題を指摘した上で日本はそれらをクリアし、今後十︱十五年、上昇を続けるだろうと述べている。確かに輸出入が国内総生産(GDP)の七〇%を占めるという中国などと比べれば、日本経済の手堅さは特筆ものだろう。問題は既に始まった人口減が成長の足かせになる可能性が十分あることだ。

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 その点について著者は、労働力不足はロボットなどの技術革新と国外対応で補えるという。消費の減退は人口が減る分、一人当たりの所得が増えるのでカバーできるとの判断だ。比に住んでみると、人口増がいかに消費拡大のパワーになるか実感的にわかる。出生減は子ども用衣料の「西松屋」のみならず文具、ゲーム機、家具製造など広く産業界に影響をもたらすはず。人が減り、高齢化が進む中で、巨大財政赤字を抱えながらの成長継続というイメージがしろうとには今ひとつピンと来ない。親日家プロの日本へのエールと読めばいいのかも。(紀)

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