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敬虔な信心の国

2004/11/29 社会

比人国連職員解放

 アフガニスタンで武装勢力に拉致されていたフィリピン人国連職員のアンヘリト・ナヤンさんが二十三日に解放されたニュースが流れた時、比人の敬虔(けいけん)な信心がまたあふれ出た。ニュースを伝えるラジオ放送では神への感謝の言葉が続いた。ナヤンさんの出身地では隣人らが昼食もそのままに道に繰り出し、いち早いクリスマスプレゼントを祝ってお祈りを唱え始めた。

 解放のニュースを聞いた家族の最初の直感も、武装勢力との銃撃戦が起こったにもかかわらず息子を無傷で救い出してくれた神の摂理に対する感謝の気持ちだった。マニラ市キアポ地区にあるイスラム教のモスクでもリーダーがイスラム教に基づく祈りの声を上げたほか、各地のカトリック教会のミサでもその日の午後に感謝のミサが繰り広げられた。

 メキシコを訪問中だったアロヨ大統領は、まずメキシコ・シティーにある教会で神に対して感謝している。その後、声明で、神にまず感謝してから数週間にわたって国連職員三人の解放交渉にあたっていた国連担当官の労をねぎらった。また、下院外交委員長を務めるクエンコ議員も「身代金を支払わずにこれらを実現できたのはいったい誰の力であろう」と神を褒めたたえた。

 今回、祈りと誓願、感謝と許しの声がほとんどの比人の口から発せられたが、これはイラクで人質になっていた比人海外就労者のアンヘロ・デラクルスさんが七月に解放された時の祈りの声と同じだ。一方、ルイシタ農園の労使紛争で虐殺事件があった後、アキノ元大統領が呼び掛けた祈とう集会への参加を拒否した労働者リーダーは国民の同情を失った。(24日・スター、ハリウス・ボンドック氏)

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