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責任ある対策が必要

2002/7/29 社会

犯罪撲滅の条件

 アブサヤフとその残党が今も逃亡中だ。しかし、爆弾事件や誘拐の容疑者は逮捕され、「無力化」された。政府は、街頭でのデモ行動で暴力行為を扇動した者まで捜査し、追跡している。警察官らは新たな職務を与えられ、現場に出ることが多くなり、急激に能力を上げつつある。

 アロヨ大統領は自身の二度目となる施政方針演説で、「犯罪とテロリズムを根絶する」と誓った。国民が治安に不安を感じるようでは、「強い共和国」は作れまい。大統領が以前に行った犯罪対策には失望させられたが、今回、国民は好意的なようだ。期待感の表れなのだろう。強権的対策すら国民は求めているようにみえる。国民が民主主義にへきえきしているとするなら、理由の一端は和平・治安問題にあるだろう。しかし、逆に治安を悪化させる可能性がありはしないか。

 現在の世界、特に民主主義を標ぼうする国々では、自由の制限や人権侵害をするのは非常に難しい。人工衛星や電子情報網を通じ、世界中から権力監視の目が注がれている。しかし、昨年九月十一日に米国中枢同時テロ事件が起き、世界は変わった。想像できなかった局面が展開している。静けさの中で醜い戦いが続き、敵にルールは通じない。

 フィリピンでは犯罪がより大きな問題だ。国民は自警団まで組織する。法手続きに問題があろうとも、犯罪撲滅を政府に切望している。

 政府は国民の期待を裏切ってはならない。しかし、必要なのは国民に対する手続き責任だ。米国では、安全と引き換えに失われる自由について、論争が続いている。手続き違反は犯罪対策の成果を無にしかねない。能力を浪費しなければ、この戦いには大きな勝算があるだろう。(26日・スター)

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