フィリピン国家警察(PNP)は、11月16日から18日まで首都マニラのリサール公園で行われる3日間の宗教集会に備え、約9829人の警察官を動員し、警備体制を強化すると発表した。集会にはおよそ30万人の信者が参加すると見込まれている。この対応は、マルコス大統領の「大規模行事での公共の安全確保」指示に基づくもので、PNPはマニラ市および主催者と一連の調整会議を進めている。配備されるのは、首都圏警察局(NCRPO)所属の部隊で、群衆管理チーム、交通整理員、警察犬(K9)部隊、医療班、即応部隊などが含まれる。PNPは「秩序と安全、平穏な活動の維持に向け、万全の準備を整えている」と説明した。PNPの臨時長官ホセ・メレンシオ・ナルタテス警視総監代行は、「PNPの使命は保護と奉仕にある。どの信仰であっても、安心して信仰を実践できるよう全力を尽くす。参加者には協力をお願いしたい」と述べた。現場周辺では警察部隊の警戒レベルを引き上げ、迅速な対応が可能な体制をとる。また、広報担当のトゥアニョ警察准将は、参加者に対し安全規則の順守を呼びかけ、「安全の確保は警察だけでなく、市民一人ひとりの責任でもある。安全指針に従うことで、地域全体の安全を守ることができる」と強調した。PNPは、集会期間中にリサール公園周辺で交通渋滞や道路規制が発生する可能性があるとして、ドライバーに交通情報の更新を確認するよう呼びかけている。群衆の流れ、入退場口、交通規制ルートなどの詳細は、最終調整会議の終了後に発表される予定である。
PNP、集会対応で約1万人を動員 リサール公園の宗教集会で警備強化
2025/11/7
社会
3日間で30万人参加見込みのリサール公園の宗教集会で国家警察は、約1万人を動員へ



