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ハロハロ

2015/11/9 社会

 常夏の国フィリピンだが、住んでみると暑さにも変化があることが分かる。あるとき、そんな季節のうつろいを描いた当欄の原稿に「男心と秋の空」という記述があった。「女心」ではないか?執筆者に電話で問い合わせたら明治の文豪の例文を挙げてたちまち反論された。調べたら大正時代に浅草オペラがはやり、歌劇「リゴレット」の「女心の歌」が大ヒットして、「いつも変わる『女心』」がのちに優勢になったようだ。「男心」が正解だった。10月に86歳で亡くなられた大先輩、濱田寛さんの逸話である。

 濱田さんはマニラ新聞の創立時から編集作業に携わってこられ、1990年代末にはフィリピンへ移住。転居通知が来たので「住み心地を知らせて」と返事を出したのがマニラ新聞と縁ができるきっかけとなった。72年と74年に小野田少尉救出作戦取材のため、私は当地を訪れているが、濱田さんも59年に厚生省が派遣した第3次捜索隊に同行、ルバング島を訪問していて、この面でも先輩だった。

 第2次大戦中にフィリピンが受けた戦禍について濱田さんはたびたび、このコラムで書き継がれた。「語り部」として次世代へ伝える責任を感じておられたようだ。9月7日付では当時の在留邦人の証言記録を紹介、(次号に続く)で終わっていた。だが次号未完のままの急逝だった。胸中の無念をしのびつつ、ささやかな思い出を記した。合掌。(紀)

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