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新聞論調

2008/9/22 社会

税金の無駄遣い。大統領の国連総会出席

 ミンダナオ情勢は安定化したと判断したためから、アロヨ大統領は国連総会に出席するため、ニューヨーク訪問を急きょ、決断した。大統領は訪米中、潘基文国連事務総長やイスラム諸国会議機構(OIC)幹部らと会談するほか、サンチャゴ上院議員の国際司法裁判所判事への選出・就任に向けた支持取り付けに奔走するようだ。

 フィリピン国民は大統領の外遊自体に異を唱えているわけではない。しかし、大統領の随行団員の多さに強い不信感を抱いている。今回の訪米でも随行団員数は七十一人にも上る。この人数は、やはり大統領に同行する国会議員とその関係者を除いての話だ。

 今回の訪米はあくまでも国連総会出席であり、国賓扱いではない。つまり、大統領を含む随行団の旅費・滞在費は税金で賄われることになる。米経済が不景気といえども、ニューヨークは世界で最も物価が高い都市の一つ。随行団が安宿に宿泊するわけにもいかない。大統領のツルの一声で急きょ決まった訪米。世界各国代表が国連総会に出席するため、市内のホテルを予約さえ難航する時期。随行団は一体、いくら払うことになるのか。

 ペソ安が続き、世界経済が危機的状況にあるといわれる。一九二〇年代の大恐慌の再来との声もある。そのような状況で、国連総会演説で喝さいを受けるために大規模な随行団が本当に必要か。大統領は自ら、厳格な手本を示すべきだ。

 大統領の唐突な訪米決断で、与党議員は随行理由の正当化に苦心しているようだ。自分一人で買い物バッグを持ち歩けない随行議員は同伴者を連れて行くことになる。大統領には随行団員たちに謙虚さを示すよう求めてもらいたいが、その本人が謙虚さを欠いている現状では、それも難しそうだ。(21日・スター)

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