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今回も選挙不正蔓延か

2007/5/14 社会

14日実施の統一選挙

 五年前の年末にアロヨ大統領は次期大統領選への不出馬とともに残る任期中の優先課題の一つとして「クリーンで正直な選挙」の実施に取り組むと強調した。しかし、彼女が改善を約束した二〇〇四年の大統領選挙では実際にそうならなかったばかりか、腐敗した選挙システムを一層洗浄する必要があることを再認識させた。にもかかわらず大統領はその後、選挙システムの改革にはまったく背を向けてしまった。

 大統領は中央選管委員長の更迭を求める声に耳を傾けないばかりか、選管委員の欠員を補うこともせず、また選挙不正に関与した疑いのある国軍幹部を罰することもせず、さらに政党リスト制法の悪用を止めさせることもできなかった。このような状態では正常な選挙手続きが実施されるとは考えられず、異常な手続きが選挙を支配してしまう恐れが強い。

 例えば有権者登録。今回の選挙で反権力的な伝統を持つマニラ首都圏の市町では登録有権者数が前回に比べて異常に減少する一方、選挙不正に弱い地域で新規登録者が増えている。不正選挙の仕組みの一つだ。

 また、国軍の選挙干渉も著しい。国軍は兵士に同じ候補者に投票するよう命令を出している。地方州では兵士が直接住民に対し大統領の息子へ投票するようキャンペーンを張っているという。

 さらにすり替え用の投票箱がすでに発見されている。これは今回も投票用紙をすり替えたり、集計をごまかしたりする伝統的選挙不正が行われるという兆候を示している。バランガイ(最小行政単位)レベルではかなりの金銭がばらまかれ買票行為も行われている。結局、今回も伝統的なごまかしにまみれた選挙になるだろう。(13日・インクワイアラー)

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