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ハロハロ

2006/7/17 社会

 首都圏などルソン島西岸部は今年、例年より二週間ほど遅れて雨期入りしたという。遅れを取り戻すかのようにこのところ、台風の接近もあって、雨雲の低く立ちこめる日が多い。日本の梅雨と符節を合わせたような空模様だ。「内地は今、梅雨本番です。フィリピンの雨には情緒がありましたが、ここの雨は物憂さだけです」。こちらでの勤務を終え、最近、帰国した友人から便りが届いた。

 熱帯の雨は降り方が壮観だ。郊外でそれがはっきり分かる。首都圏の南部にあるマキリン山。そのふもとから眺めていると、タール湖南岸からタガイタイ高原にかけて降り出した雨は一枚の幕になって横に広がる。その幕は視界を遮りながら、波打つように近づいてくる。だが、雨は短時間でやむことが多い。切れた雲間から陽(ひ)が差し込むと、草原は原色の緑に戻る。

 そこに火炎樹の赤、薄紫のバナバ、純白のカラチュチなどの花がアクセントをつける。つい先日、拙宅の庭で紫がかったルリ色のチョウが舞っていた。モンシロより大きめで、息を飲む鮮やかさだ。東南アジアはチョウ・ガ類の宝庫といわれるが、中でもフィリピンは千六百七十四種もいて最多。四四%が原産だという。小さなチョウに至るまでこの国は、雨期を彩る自然に事欠かない。(濱)

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