Logo

14 日 マニラ

本日休刊日

両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,695

14 日 マニラ

本日休刊日

両替レート
¥10,000=P3,840
$100=P5,695

ハロハロ

2004/1/19 社会

 日本の行政訴訟では、原則は認めながら現実に起きる混乱や公共の利害を考慮して原告の訴えを退ける判決がよくある。既に行われた衆院選の一票の格差などから憲法違反を盾にやり直せ、と訴える例などそうだ。最高裁は、違憲と判断することはあっても、選挙のやり直しは命じない。現実を重視の極めて現実主義的な判断を下す。いわゆる「事情判決」である。

 この国ではそんなことはないらしい。実施直前まで準備された自動集開票のコンピューター購入をめぐって、最高裁は違法と判断、購入契約を無効と断じた。

 マニラ国際空港(NAIA)の第3ターミナル問題もそうだ。オープン直前になって横やりが入り、最高裁は完成したばかりの建物を前にして契約無効というドラスティックな判決を出し、第3ターミナルはいつ開くとも分からぬ運命となった。

 ここまで現実と国家的利益を無視した判決が堂々とまかり通るのは不思議に思える。しかし、言ってみれば当初の契約がいかにでたらめかということに尽きるのではないか。契約に公正さが確保されぬ限り、この種判決は絶えず、混乱は続くだろう。(紀)

おすすめ記事

職員20人、業者4社を告発 治水事業汚職でディゾン大臣

2025/9/13 社会 有料
有料

独立委員会設置を命令 治水事業疑惑で大統領

2025/9/13 社会 有料
有料

少年劇団が降伏式再現 ネグロス戦勝80周年記念式典

2025/9/13 社会 有料
有料

文化遺産と観光政策の将来 比の世界遺産候補地シライ

2025/9/13 社会 有料
有料

「スパゲッティ電線」規制を バギオ市長

2025/9/13 社会 有料
有料

連載・行雲流水 第146回 比米日のわだかまり

2025/9/13 社会 有料
有料