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パソコン盗再発

2004/1/11 社会
パンパンガ州の高校でもパソコン教室の窓に取り付けられた鉄格子が壊され日本援助のパソコンが盗まれた

ルソン島の高校でパソコン窃盗事件が再発。日本援助パソコン連続窃盗と手口酷似

 ルソン島中部の高校で今月初旬、科学技術省支給のパソコン本体九台とモニターなどが盗まれていたことが十日までに分かった。同島では二〇〇二年一月から〇三年十一月まで、日本政府の無償援助(総額六億ペソ)で高校に贈られたパソコン類の盗難被害が相次いできたが、容疑者逮捕には至っていない。同様の窃盗事件が再発したことで、日本の援助パソコンを狙った犯行が続発する可能性が出てきた。

 被害に遭ったのはヌエバエシハ州サンレオナルド町のマリオルカ・バランガイ高校(リガヤ・アベサミス校長、生徒数約七百人)。〇二年十二月初旬、情報技術(IT)教育推進事業を進めている科学技術省(DOST)から新品のパソコン本体、モニター各十台とプリンター二台の無償支給を受けた。

 国家警察サンレオナルド署の調べでは、事件は元旦深夜から二日未明にかけて発生した。パソコン教育用教室の窓に取り付けられていた鉄格子やドアにかかっていた鍵が壊され、教室内にあったパソコン本体、モニター各九台、プリンター一台が持ち去られた。

 残りのパソコン本体、モニター、プリンター各一台は校長室に置かれていたため無事だった。普通教室も荒らされていなかった。

 国家警察は・パソコン教育用教室の場所を事前に特定していた可能性が高い・学校関係者がいなくなる週末や休日の深夜を狙っている・・など日本援助のパソコン連続窃盗事件と手口が似ていることから、同一グループの犯行との見方を強めている。

 アベサミス校長はマニラ新聞の取材に対し「犯人はパソコン教室だけを狙った。パソコンを配達した業者の関係者が犯行に加わっているに違いない」と話している。

 ルソン島の高校では、〇二年一月下旬から〇三年十一月下旬まで、日本の援助パソコンを狙った窃盗事件が相次いできた。被害校の総数は少なくとも七州二十三校に上っており、パソコン・セット(本体とモニター、プリンターなど)約二百七十組が盗まれた。

 国家警察は、パソコンの配達・設置を請け負った民間業者の元関係者が事件に関与しているとみて捜査を進めているが、容疑者逮捕には至っていない。

 日本政府の援助事業は「公立学校のためのパソコン・プロジェクト」と名付けられ、第一期(〇二年一月・〇三年六月、無償援助額六億ペソ)と第二期(〇四年・〇五年、同五億八千四百万ペソ)からなる。

 第一期では、無償援助六億ペソでパソコン・セット二万組が全国の公立高校千校に贈られた。第二期は、同様のパソコン・セット一万一千組を公立高校一千百校に贈る計画。既に入札と業者選定が終わり、〇四年二月から各校への引き渡しが始まる予定。

 連続窃盗被害に遭ったパソコンは第一期の支給分。事態を憂慮した高野幸二郎駐比日本大使は〇三年十月、事業を中心になって進めている貿易産業省(DTI)に被害状況の説明などを求める書簡を送った。

 科学技術省は、DTIとは別に、一九九九年から二〇〇三年一月まで全国の高校にパソコンを順次支給していた。

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