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タイミングの問題か

2003/7/21 社会

コファンコ所有株判決

 エドゥアルド・コファンコ氏の持株とされるUCPB銀行株の所有権を巡る裁判で、公務員特別裁判所がこのほど、同氏が不正に取得したものだという判決を出した。同氏や政治的盟友たちは「なぜ今判決が出たのか?」と疑問を呈しているが、われわれは逆に「なぜ、今まで判決が出なかったのか。なぜ十七年間もココナツ農民や国民に正義が与えられなかったのか」と尋ねたい気持ちである。

 大統領府行政規律委員会は、UCPB銀行株は同氏がココナツ基金を不正に流用して取得したものだと長年主張してきた。マルコス家の不正蓄財問題と同様、この問題も二〇〇一年に最高裁が同基金の公共性を認定した画期的な判決が出るまで、関係者をじらし続けてきた。この最高裁判決が出てからも既に十九カ月を要している。

 しかし、コファンコ氏はこの判決を訴訟審理の終了とは見ずに、大統領選に向けたキャンペーンの始まりと見ているようだ。同氏が名誉党首を務める民族民主主義者国民連合(NPC)のマセダ党首は判決の出たタイミングが「非常に疑わしい」というコメントを発表し、野党リーダーのアンガラ上院議員もいきなり判決が出たのはアロヨ政権が「報復的」になっているからだと批判している。

 不思議なことにNPCは与党連合に属しており、コファンコ氏を与党統一候補に推す動きもある。アロヨ大統領も同氏にサンミゲル社の経営を自由にやらせているばかりか、マセダ氏を同社の取締役に就任させようともした。

 タイミングが問題だと言うのであれば、コファンコ氏が今になって、地方遊説に出かけ、選挙出馬に意欲を見せ始めたタイミングこそが、実は今回の判決を見越したものであると言えるのではないだろうか?

(16日・インクワイアラー) 

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