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変革失敗の責任問う

2003/3/3 社会

アキノ政変17周年

 「エドサ革命」(アキノ政変)は、民衆がマルコス政権を支持する国軍部隊から反乱軍を守ろうとしたという意味で世界に前例のない無血革命だった。人々は祈りや花、そして笑顔を武器に独裁者の戦車や大砲と対峙、勝利した。

 革命の当初の目的はマルコス元大統領の亡命という形で果たされた。しかし、汚職撲滅やガバナンスの向上、エリート支配の変革、規律と法を重んじる精神の定着︱︱など長期的な目的はいまだ果たされていないと言わざるを得ない。

 革命直後の数カ月間は、「わいろ禁止」という張り紙がマニラ国際空港に現れるなど多少の変化があった。その後、張り紙は消え去り、われわれはわいろをもらって喜ぶ「いつも通りの姿」へ逆戻りしてしまった。

 真の変革に失敗した責任は一体誰にあるのか。

 第一に問責されるべきは国のリーダーたちだろう。彼らは、民衆のためではなく、自分たちの利益を追い求めるがあまり、汚職の誘惑に屈した。また、罪人を裁かない、裁くことのできないわれわれの文化はさらに強固になり、国の富を略奪し国民を拷問、殺害した「大物」はまだ誰一人としてその罪を償っていない。アキノ元上院議員暗殺事件の首謀者は不明なまま。マルコス家も誰一人として罰を受けていない。

 国民もまた非難を受けなければならない。民衆にとって革命は一過性の出来事で、独裁者を追放した瞬間に自分たちの役目は終わったと考え、残りの仕事を放り投げてしまった。人民の人民による人民のための政府を望むのであれば、国民は目標に向かって恒常的に努力しなければならない。「どうにかなるさ」ではなく、政治家や役人を常に監視し圧力をかけることが必要なのだ。(25日・インクワイアラー)

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