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9月19日のまにら新聞から

「種類分かり安心」 邦人向けワクチン接種始まる 第1回に約500人

[ 845字|2021.9.19|社会 ]
新型コロナワクチンの接種前に問診票について、口頭で説明する大使館職員=18日、首都圏パラニャーケ市で竹下友章撮影

 首都圏パラニャーケ市で18日、フィリピン在住邦人向けの新型コロナワクチン接種が始まった。会場となったアヤラモール・マニラベイの5階には、午前10時から邦人が続々と来場、第1回の接種者は約500人となった。

 来場者はフロア全体に配置されたイスに整然と座り、順次接種を受けた。来場から接種を終えるまで約2時間弱ほど。会場はエアコンが効いて過ごしやすく、混乱は見られなかった。

▽大使も陣頭指揮

 大使館は邦人接種事業を「最優先事項」と位置づけ、職員の半数に当たる約20名を動員。越川和彦駐比日本国大使、山本恭司公使も会場を巡回して職員を激励、現場で指揮を執った。大使館員はエスカレーターから来場者を案内。列への誘導、同意書・問診票の配布、受付、記入手引き、ワクチン手帳の受け渡しなど各所で比職員と協力しながら接種が円滑に進むようサポートした。

▽「種類分かり安心」

 10時前から入り口に並んでいたマカティ市在住の40代の夫婦は「日本未承認のワクチンを打つ可能性から、フィリピンでの接種は見送ってきたが、事前に種類が分かったので安心して申し込んだ」と語った。同市に住む駐在員の男性(44)は、副反応が出た場合に大使館は対応できないという点について「万一副反応が出ても海外保険で対応できる」とし、理解を示した。

 ラスピニャス市在住の駐在員男性(56)は「同じ年齢の知人はコロナで亡くなっている。同僚も重症化して危機に陥った。フィリピン政府の接種に申し込んでも、なかなか順番が回って来なかったので助かった」と語った。

 接種第1回は予約した人のほぼ全員が来場。会場に来られなかったり、来場後比の接種条件を満たしていないことが判明した人も若干名いた。しかし、大使館がキャンセル待ち希望者に連絡し、ワクチンは全て使い切ったという。

 1回目の接種を終えた人の2回目の時期や場所は調整中。今後の新規接種は希望者の登録情報を基に比政府と交渉するとしている。(竹下友章)

社会

北米からは入国規制緩和か 事前陰性証明で隔離免除など

[ 727字|2021.10.23 ] 無料記事

【米国など北米からの比人永住者や米国人の入国規制緩和か。大統領顧問らが議論】 コンセプション大統領顧問(企業家養成担当)が呼び掛けたオンライン会合に閣僚や比大の研究チーム「ОCTAリサーチ」の代表者、駐米フィリピン大使や航空業界関係者らが参加し、米国を含む北米から比への入国者に対する隔離措置の免除などを含むコロナ防疫規制緩和に向けた議論が行われた。米国在住の比人永住者にとって帰省のネックとなっている長期の隔離措置を免除することで人の往来を増やし、航空業界の再活性化にもつなげる狙いがある。21日付英字紙マニラブレティンが報じた。  会合にはトゥガデ運輸相やロクシン外相のほか、ロムアルデス駐米フィリピン大使やОCTAのライ教授、フィリピン航空関係者らが参加した。会合でコンセプション大統領顧問は「首都圏のワクチン接種率も約8割まで上昇したほか、米国政府がすでにフィリピン人の米入国についてコロナ検査陰性証明とワクチン接種証明のみを義務付けている」と説明し、互恵的に比政府も米国籍の比人や米国人らに対して隔離措置を免除するなどの規制緩和に踏み切るべきとの考えを示した。  ОCTAのアウストリアコ氏も比国内での最近の新規感染者数、平均6千件のうち海外旅行者からの感染ケースが平均1・8件に過ぎず、ほぼ国内感染が占めているとの知見を紹介した。  また、航空関係者も北米からの航空機利用者の9割がワクチン接種者で、その入国後陽性率も比較的他の路線に比べて少ないとの調査結果を伝えた。さらにロムアルデス駐米比大使もボストンを拠点とする企業が乗客向けPCR検査を米国の空港で実施しその結果を比の空港到着時に比当局が入手できる試験的な検査方法を提案しているとして、よりスムーズな国際移動の確立に向け努力する意向を示した。(澤田公伸)